相棒10
(2011年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)、櫻井武晴(2)(4)(9)(15)、太田愛(3)(10)
戸田山雅司(5)(6)(11)、徳永富彦(7)(14)、吉沢良太(12)
宇田悠介、高橋悠也(13)
監督・和泉聖治(1)(10)(15)、東伸児(2)(5)(14)
近藤俊明(3)(4)(11)(12)、橋本一(6)(8)、田村孝蔵(7)(13)
プロデュース・伊東仁、西戸敦郎、土田真通
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/





第15話 アンテナ
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

千束署で通り魔事件が三件発生する事件が起きる。
所轄の刑事・相原は、所轄の鑑識が三人目の被害者・中田恵
の爪の中から採取した繊維片が何か分からず、米沢に助けを
求めてくる。米沢は放火事件の案件で忙しいとするが、右京
ら特命係は頼まれれば何でもする部署だと聞いて協力を求める。

このドラマが放映される数日前に、及川光博さんがこのシーズ
ンを持って降板だとする情報が報道された。
まぁ神戸の役割は、右京の能力を精査するために大河内によって
送られたものであり、右京が採用されると思われた新システム
の稼働が延期された事で、その後の神戸としての立場は曖昧
なものが有った。

所轄の刑事、相原が登場するのは映画「鑑識・米沢守の事件簿
で、スピンオフの中で登場だったのであんまり記憶としては
うすいものがあるのかもしれない。
相原の役割は、「相棒」の初期の頃にいた、亀山薫的な思考
を持ち、刑事という立場よりも一人の人間としての行動を
優先的に考えるという性格を持つ人物だ。

ドラマとしては、米沢の持っていた落語の一つ"火事息子"を
彷彿とさせる家庭を描きつつ、容疑者像は息子を部屋から
引きづり出すが為の父親の犯行なのかと思わせる物が有った
けど、実際にはそこから派生した物語が待ち受けていた。

引きこもりに対するナイーブな子供を見守る両親のこと。
それに対処する相原が実にやかましい。
熱血によって効果的に引きこもりから脱出できる案件も数多く
いるのだとは思うけど、場違いなまでに騒ぎ出す姿に、ちょ
っぴり品の無さというか空気が読めない感じばかりが描かれた。

それぞれに持つアンテナの感度が違い、一つの言葉や言動が
受ける影響力の違いが面白いようにあぶり出されていたと思う。

冒頭から何で水野沙織の元に刑事がやたらと訪れるのかなと
思っていたけど、一応事件の起きた近隣の住民ってことで
単なる聞き込みだったのかな。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
神戸尊 …… 及川光博 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部) 
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (元暴力団組長愛人、出所)


相原誠 …… 萩原聖人 (千束署刑事)
水野沙織 …… 岩佐真悠子 (近隣住民、子育て)
佐々木真人 …… 松尾英太郎 (25歳、引きこもり)
佐々木真理子 …… 佐藤直子 (妻)
佐々木辰人 …… 佐藤仁哉 (夫、役場勤め)
斉藤麻紀 …… 小谷早弥花 (妊婦)
代田美由紀 …… 松村恭子 (佐々木家の近隣住民)
水野裕史 …… 西山宗佑 (沙織の夫、妊娠を喜ぶが・・・)
増山浩二 …… 鈴木アキノフ (コンビニ店員)
中田恵 …… 平原多香子 (第三の通り魔被害者)

松本大卒、下平ヒロシ


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system