相棒10
(2011年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)、櫻井武晴(2)(4)(9)(15)、太田愛(3)(10)
戸田山雅司(5)(6)(11)(16)、徳永富彦(7)(14)、吉沢良太(12)
守口悠介(17)、高橋悠也(13)
監督・和泉聖治(1)(10)(15)(16)、東伸児(2)(5)(14)
近藤俊明(3)(4)(11)(12)(17)、橋本一(6)(8)、田村孝蔵(7)(13)
プロデュース・伊東仁、西戸敦郎、土田真通
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/





第17話 陣川、父親になる
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特命係に陣川警部補がやってくる。
彼は突然自分は子供の父親になると言い出すと、その子供の母親
青井由香利の知人・川野麻紀が毒殺された件で、調査して欲しい
と依頼してくる。由香利は4月2日に出産することに際して、
それを密着するドキュメンタリー番組を撮影していたことを知る。

陣川君らしい猪突猛進型の内容だった。
今の世の中には珍しい、自分と関わり合いのある人間すべてが
幸せでないと気が済まないところがあるような感じで、常に
全力で他人の人生に踏み込んでくるところがある。陣川君が
相棒の新レギュラーになるといいなという意見を時々blogなど
でも見かけるのだが、このキャラクターを毎週見ると正直疲れす
ぎてやっていられないかも。

ドラマとしては4月2日というキーワードを元に、その日に込めら
れた意味を探っていくもの。
ドキュメンタリー番組に於ける演出の是非を問うものがあり、
冒頭で社長のドキュメンタリーに於ける価値観を提示したことで
上手いこと視聴者にも先入観を植え付けることに成功している。

自分も3月生まれなので、このドラマの中で新田玲奈さんが子供の
出産を4月に求めている理由にはある程度わかる気がするし、
不思議な話だけど、3月生まれと4月1日生まれまでの人物は、
たとえ学年が同じでも一年近く発育上では違うんだよね。

由香利自身が秘めている思いというのを一瞬にして見抜いていく
右京さんはやはり素晴らしく、出産を決めたとする占いの件で
そんな運命的な占いであるにもかかわらず、忘れたとする辺りの
不自然さにうまく着眼点を持たせている。

姉と比較されることにうんざりしている姉妹であったり、突然
ドキュメンタリーを中断されたことで影響を及ぼす人たちが
いたりするも、殺意を持つほどの動機を持つ人物がいるとは
思えない中で現れる、伊勢崎で起きた20年前の事件。

由香利に届いた手紙の内容にも興味深さがもたれているし、
伊勢崎に同行したカメラマンが、由香利自身の行動の全てを
見ていてドキュメンタリーとして関わっていたからこそ、
彼女の人間性を知った上で敢えて許す気にもなったのだろうね。

売れるために自分の身を切り売りしている芸能人は多いけれど
ドキュメンタリーを制作するプロ意識を見るような内容で、
自分の境遇さえも上手く利用していくところはすごかったね。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
神戸尊 …… 及川光博 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (元暴力団組長愛人、出所)

陣川警部補 …… 原田龍二
青井由香利 …… 松本莉緒 (妊婦、)
川野麻紀 …… 奈良崎まどか (ドキュメンタリー撮影)
古賀大樹 …… 榊原利彦 (メディア・プログレス社長)
津村紗弥 …… 宝積有香 (番組プロデューサ)
鈴本友之 …… 藤澤大悟 (由香利の彼氏、突然彼女から別れを言わ
れる)
鈴本光枝 …… 夏映子 (母親)
新田玲奈 …… 良田麻美 (妊婦)
藤代明実 …… 小野麻亜矢 (妊婦)
藤代久実 …… 大川真澄 (明実の姉)
大山幸一 (喫茶店の店主、20年前の火災)
大山英子 (喫茶店の店主)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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