相棒10
(2011年10月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本・輿水泰弘(1)(19)、櫻井武晴(2)(4)(9)(15)、太田愛(3)(10)
戸田山雅司(5)(6)(11)(16)、徳永富彦(7)(14)、吉沢良太(12)
守口悠介(17)、高橋悠也(13)
監督・和泉聖治(1)(10)(15)(16)(19)、東伸児(2)(5)(14)
近藤俊明(3)(4)(11)(12)(17)、橋本一(6)(8)、田村孝蔵(7)(13)
プロデュース・伊東仁、西戸敦郎、土田真通
音楽・池頼広

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/





第19話 罪と罰
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文部科学省の但馬は匿名の告発文章の事実確認をするために、
バイオテクノロジー研究所で生命科学部門の研究員をしている
嘉~郁子を呼び出す。クローン技術を使って人間のクローンを
誕生させようとしているという告発文だが、郁子は否定せず、
その事実を認める。警察庁長官官房付の長谷川はその事実を
代議士の片山雛子に報告する。

冒頭からクローン技術に対する倫理感について、神戸が特異な
発言をしていた事から、最終的にはその発言の真意を問う
内容となり、結果として神戸が右京を脅迫することで、信念を
曲げさせるという状況を作っていく。

ドラマとしては2時間枠に十分収まるような内容で、特に
殺人事件に於ける解放編にはかなりの時間をかけて、丁寧に
描き過ぎる印象も有った。

コートを着眼点にするのは悪くはないけど、妊婦である事を
隠す目的だけでなく、刺し殺した返り血を隠す意味合いも
有ったと思うので、そういう意味ではコートには被害者の血痕
が付着しているのではないかと思うところも有った。

家族・兄妹ならば傷つけたい人など居ないはずで、倫理感と
身内の罪に対する告発の間で揺れ動く様だけでなく、死者の
名誉を回復するかどうかの選択を最後に母親自身に持たせて
いる辺りは面白い味付け。
また科学者としての功名心なども利用して、告白に関して臆する
姿がない所なども興味深いところがあった。

クローンで生まれた子供は果たして、現代の世の中では怪物扱
いされてしまうのだろうか。
最後に流産してしまう辺りは、如何にも整合性を合わせた感じ
だけど、何処かのマッドサイエンティストならば、既にこの
世にクローン技術で人を誕生させている事実は存在するのだろ
うな。

神戸くん、刑事を辞めるのかと思ったけど、意外と固執する
所が有るのね。長谷川の後釜ということは、その内スポット
参戦させる意図もあるのかな。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
神戸尊 …… 及川光博 (警部補・特命係)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)
大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)
月本幸子 …… 鈴木杏樹 (二代目"花の里"女将)

嘉~郁子 …… 真野響子 (母、バイオテクノロジー研究所)
須賀茜 …… 浅見れいな (妹、夫・貴明と息子・瑠偉を事故で失う)
嘉~隼斗 …… 窪塚俊介 (兄、信仰心が強い)
片山雛子 …… 木村佳乃 (代議士)
長谷川宗男 …… 國村隼 (警察庁長官官房付)
木戸充 …… 池内万作 (回想シーンにて)
但馬 …… 照屋実 (文部科学省・職員)
尾野 …… 岡崎宏 (文部科学省・職員)
羽鳥 …… 菊原祐太朗 (クローン研究、生命科学部門)
島崎ミホ …… 中里優利 (ボランティア、隼斗の仲間)

田端祐一(アナ)、藤本至、佐藤祐一、茂木和範、鈴木達也

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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