アスコーマーチ！ 〜県立明日香工業高校行進曲〜 (2011年4月期・テレ朝・日曜23時枠) 原作 - アキヤマ香『アスコーマーチ〜県立明日香工業高校行進曲 〜』 脚本 - 森ハヤシ 演出 - 田村直己、塚本連平、日比野朗 プロデューサー - 横地郁英、浅井千瑞 FUNKY MONKEY BABYS「それでも信じてる」  http://www.tv-asahi.co.jp/asuko/

第1話 女子1人vsイケメン男子27人!!工業高校の奇跡はじまる
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2011年3月23日、吉野直は受験に於いてマークシートの記入ミス
により本命としていた一女に落ちてしまう。二次試験として
滑り込むように受けたのは明日香工業高校だった。

直は祖父・冨士男と共に学校に高校の説明会に行く。
両親は海外赴任だが、直は日本に残ると言いだし、祖父と一緒に
暮らしていた。謎の工具を手渡され、今年入学してくる女子生
徒は僅か3人だという。大学進学率3%。就職率は90%を誇る
高校。教師の大向からは、資格は取り放題だし、バイトも禁止
されていないという。冨士男は良い高校だとするが、直は
こんな学校に入りたくないと呟く。私は人生につまづいたのだ
と一人落ち込む。

4月8日。いよいよ新一年生の新学期。
初顔合わせの男子達は威嚇しあう中、担任の教師・大向徹が
教室にやってくる。担当は電気科。新婚なので早く帰宅したい
ので問題は起こさないようにと一言生徒に注意をする。俺の
クラスは退学者5人以内に収めたいという徹。

直は男性ばかりの学校に息苦しさを覚え、外へと飛び出す中、
校門から入ってくるホスト・横山有人の姿を見る。横山は
突然直の姿を見ると、顔を近づけキスするようなジェスチャー
を見せる。しかしそれは追いかけて来た客をやり過ごすための
ものだった。

機械科の授業見学。直はそこで初めての女子・高田真衣子と
出会う。彼女はB組だと言い、明日一緒にランチを食べようと
約束する。そんな中、直は後ろによろめき、思わずオイルを
頭から被ってしまう。
徹に借りた赤いジャージを着て帰宅。すぐに風呂に入りオイル
を取るがなかなか取れなかった。直は夕食の際、祖父に学校を
辞めるかも知れない事を告げる。
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試験の当日にマークシートの記入ミスによって、本命校に
入れず、取りあえず浪人を避けるために入学したのは、男子ば
かりの工業高校。都内でもバカで汚い人たちが集まるとの
評判から、アスコーの制服を見られるだけで世間からは白い目
で見られる。そんな状況に突然舞い込んだ吉野直は、嫌々ながら
学校に通っていくが・・・

初回から展開として熱すぎる感じがしたけど、直が抱えている
工業高校への差別意識が面白いようドラマの問題として浮かび
上がる。

直に取ってみれば数ある選択肢の一つであり、正直その選択肢
にさえ入っていなかった工業高校への道も、この学校で学ぶ
べくして入学してきたものたちにとっては、直の発言の一つ
一つが失礼極まりないもので、そんな彼らとの意識の違いは
ありありと出て当然の所がある。

自らのミスで有るにもかかわらず、まるで他人事のように被害
者意識全開で文句ばかりであった直も、横山有人との出会いに
よって、そんな境遇を受け入れていく。

正直身の危険ばかりが心配され、おちおち安心して見て入らな
い部分が多いけれど、普通の高校では味わえない多くの経験を
吸収していく事で、直に取ってはこれ以上ないほどの成長が
促せそうだ。

どんな立場の人間であれ、日本を支える重要な役割を果たして
いる。そんな信念やプライドを持って言い聞かせていないと
現実によって押しつぶされてしまう今の日本。そんな苦労人の
話を初回から描いたものだった。差別意識を持つ人間達の姿が
ちょっとあり得ないほど陰険なものだったけど、これくらい
酷い扱いを受けないと直の心を揺さぶることは出来なかったの
かな。

居場所が無い中で、一つ二つその居場所となりそうな所が
広がっていくという事で、最終的にはクラス全体が直にとって
の最高の居場所となっていくのだろうね。そこに到達する
までに、心を打ち砕かれなければ良いけどね。

それにしても玉木家。貧乏人の子だくさんとはいうけど、
この状況の中で、こんな人数の子供が居るとは・・・

幼い子供達が親や兄を守る姿を見て「ぎゅわんぶらあ自己中心
派」の持杉ドラ夫にやられる対戦相手の貧乏おやじを思い出し
た。昭和の家族って感じだね。