アスコーマーチ！ 〜県立明日香工業高校行進曲〜 (2011年4月期・テレ朝・日曜23時枠) 原作 - アキヤマ香『アスコーマーチ〜県立明日香工業高校行進曲 〜』 脚本 - 森ハヤシ 演出 - 田村直己(1)(2)、塚本連平、日比野朗 プロデューサー - 横地郁英、浅井千瑞 FUNKY MONKEY BABYS「それでも信じてる」  http://www.tv-asahi.co.jp/asuko/

第2話 (秘)ホスト男子が工業女子についた嘘!?
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工業高校である通称・アスコーは女子向けに作られていない。
更衣室は学校の端に有り、女子トイレも僅か2つしか無くしか
も遠い。作業着がレディースサイズを想定して折らず、女子に
は生きづらい場所だった。

吉野直は担任の大向徹に対して永鈴高校に転入したい事を相談
する。共学で普通科が有り大学進学率も高い事がその理由。
しかし大向は転入は、それなりの理由がないと厳しいという。
校長らを説得するために、一つ条件を出すという大向は、成績
優秀であることを示して欲しいとの事。その中には当然実習の
成績も含まれるという。

直は教室内で裸で日焼けしている玉木を呼び出し、実習での
事を教えて欲しいと頼む。転入のことを言おうとするが、玉木
は勝手に直が実習の楽しさを理解したものだと思い、俺が一流
の工業女子に育ててやると張り切る。

いざ実習の時。
直は玉木に教えて貰おうとするが、横から横山が出てきて俺が
教えてやると彼女を連れて行く。玉木が直の事を男性のように
扱うのを見て、女性はか弱いものだと教えて貰わなかったのか
と突っかかる。
実習の岡野先生から、今回の実習では2人1組で作業を行って
貰うと言われ、横浜は直と行うことを告げる。

直はその事を保健室の加奈子に話すと、青春ねと言われる。
基本的に工業女子はもてるとし、半年に10人程度は告白される
だろうとの事。しかしその為には上手く生徒達に立ち回らなけ
れば輪が乱れる事を忠告される。

直は、学校で自分以外の唯一の女子・相沢桃が広瀬たちに
上手くボディタッチしながら立ち回る姿を見て、なんとか学習
しようと見習うことになる。
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転入するために成績を上げようと考える直は、玉木に頼んで
実習でのノウハウを教わろうとする。そんな中、横山と関わり
合っているウチに、彼の家庭の事情や工業高校に通っている
事情を知ることになる。

如何にも男性からは嫌われそうな松坂桃李くん演じる横山有人。

しかし徐々に家庭の事情なり苦労している現実を知ることで
そんな焦臭さを払拭して、同情するだけの価値を見出して
いく話だった。

ドラマとしてはとても面白く、その中でも特に女子が生きづら
い場所である事を示す数々のエピソードの流れはとても上手く
出来ている。その流れと同調して男性陣のだらし無くて
単純な一面と工業に掛ける姿勢のギャップは、最後に面白く
あぶり出された。

避難所である保健室でのやりとりも、悩み多き直に対して
上手くサポートする役目を果たしているし、白石美帆さんの
役割はとても安定感がある。

桃に比べて直が男性陣から人気がない役割は不自然だけど、
逆にドラマを見やすくしている。ただ彼女に対して全く関心
を示していない生徒達が、突然直の転入話を知って踏み台に
されていたと激怒するシーンは正直意味不明な内容だった。
このシーンで怒って良いのは積極的に協力の姿勢を見せてくれ
ていた玉木くらいで、他の人は責める資格なんて有るのだろうか。

他の女性では経験できない一面を学べるのは貴重だとは思う
けど、やっぱり今回倒れるまで我慢せざるを得ない生理の
問題であったり、非協力的な環境の中で同性である桃からも
色んな爆弾を投げつけられるという状態は過酷すぎて正直可愛
そう過ぎるかな。

お爺さん演じる笹野高史さんの役所がとてもシュールで何より
も愛らしさを感じるところが最高に良いね。