アスコーマーチ！ 〜県立明日香工業高校行進曲〜 (2011年4月期・テレ朝・日曜23時枠) 原作 - アキヤマ香『アスコーマーチ〜県立明日香工業高校行進曲〜』 脚本 - 森ハヤシ 演出 - 田村直己(1)(2)(5)、塚本連平(3)(4)、日比野朗 プロデューサー - 横地郁英、浅井千瑞 FUNKY MONKEY BABYS「それでも信じてる」  http://www.tv-asahi.co.jp/asuko/

第5話 さよなら25人の男子女子1人…最後の日!!涙サプライズ
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吉野はエコカー制作のリーダーになった事で必死に勉強するが、
逆に本業である勉強が疎かになっていく。もうすぐ転入試験
である事を考えると直は焦りを感じる。
食事しながら勉強することで祖父・冨士男に注意される。
勉強と実習で大変な状態である事を告げると、今のままだと
両方失うことになると言われる。

そんな中、直は夜更かしして勉強するために、そのしわ寄せは
実習の時間に起き、不注意から怪我をしてしまう。直の事を
庇った玉木は彼女以上の怪我で病院に運ばれる。
直は保健室で加奈子に傷口を見てもらうと、突き指なので
暫くペンは握れないかも知れない事を聞かされる。
徹夜して勉強していた事を語ると、加奈子は転入が決まれば
もうすぐ終わりだねと寂しそうな顔を見せる。直は転入しても
遊びに来ると約束するが・・・

帰りに大向先生から転入試験の過去の問題を受け取る。
あまりに難しそうなので直は焦る。肝心の大向は、妻と喧嘩
し実家に帰られてしまったために、ふりかけご飯でそれどころ
ではないという。

直は実習室で勉強する。すると玉木達はリーダーなのだから
作業を手伝うよう直に告げる。自分に出来ることは無いとし、
こんな事はやっていられないと告げ、あなた達のように目標
を持ってこの学校に来たのではなく、自分にはここで幾らガン
バっても将来に繋がらない事なのでやっても無駄だという。
しかもエコカーが走ろうと走るまいと誰もソンはしないのだと
告げると、生徒達は激怒し、竹内は直に空気が悪くなるので
二度と来るなと言われる。そしてリーダーからも外れてくれ
と言われる。

落ち込んでいると、有人から声を掛けられる。
転入までまた七日で忙しい事を告げると、有人から日曜日に
付き合って欲しい所が有ったが無理か?と言われる。直は無理
だとしながらも、場所と時間を尋ねる。
直は喜んで服選びをしていると、祖父からついにアスコーの
生徒と恋人になったのかと喜ばれる。
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エコカー制作のリーダーに選ばれる直だが、その反面学業が
疎かになり、転入試験が近付く中で、焦りを感じていく。
そしてつい生徒達にキツイ言葉を発してしまい、彼らから
追い出されてしまう。

有人の登場の仕方が如何にも漫画原作って感じで、木の上
から出てくる。この辺、森ハヤシさんがメルヘン好きなのか。
ゴミ取るのにイチイチ顔近づけんな!!と嫉妬心を抱きながらも
直の複雑な心境を描いていく。

直が勉強で忙しいとしながらも、日曜日には浮かれてデート
していることで、その場面を見られてよりクラスの生徒達に
否定的に受け取られていくのかと思ったけど、その流れは
有人の父親の流れに繋がっていった。

誰からも必要とされていないと直自身の気持ちを追い込みつつ
それらが演技であるとするサプライズ感を全面に出し、上手く
友達や仲間という意識を植え付けていく。常に俺たちは仲間
だと熱いくらいに訴える青春ドラマではなく、上手く緩急を
つけた流れだったと思う。

ドラマとしては上手く人間同士の絆を描いている。
一話毎の連ドラだと、次の話を描いてしまうと過去の功績
が白紙になったかのような扱いを受けることも多いけれど、
このドラマではこれまでに直のしてきた事が積み重なり、
上手くクラスメイトの気持ちを惹き付けていたのだろうね。

大向のエピソードはちょっと違和感がある流れだったけど、
大向や冨士男のシュールな使い方は決して悪い物ではない。
ワンポイントながらも、加奈子の存在もキラリと光る。