アスコーマーチ！ 〜県立明日香工業高校行進曲〜 (2011年4月期・テレ朝・日曜23時枠) 原作 - アキヤマ香『アスコーマーチ〜県立明日香工業高校行進曲 〜』 脚本 - 森ハヤシ 演出 - 田村直己(1)(2)(5)、塚本連平(3)(4)、日比野朗(6) プロデューサー - 横地郁英、浅井千瑞 FUNKY MONKEY BABYS「それでも信じてる」  http://www.tv-asahi.co.jp/asuko/

第6話 第1章、完結!直が消えた…男子25人走る涙の送別会!!
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3ヶ月間通ったアスコー。しかし転入試験に合格し、ついに
永鈴高校へ二学期から転入が決まる。大学への進学率90%、
とても自由で有り、生徒は品行方正。早速見学に行くと、
ダンス部の女性・香織から声を掛けられる。ダンス部に入部
しないか?と。廊下で人とぶつかっても怒鳴られる事もない、
普通の高校生活が待っていた。

アスコーに戻ると、加奈子から諭される。ホントは転入した
くないのではないか?と。寂しそうに徘徊している直の姿が
目撃されており、本当は止めて欲しいのではないかという。
しかし直はそれを否定する。
大向先生から転入書類を手渡される。これを提出すれば晴れて
永鈴高校の生徒だと言われる。先生も一緒に行きたいくらい
良い学校だという。

エコカーモーターショーまで4日。
直は広瀬から、モーターショーの終わりに送別会を行う事を
聞かされる。コンビニで好きなお菓子は何か?と尋ねられると
直は黒かりんとうだという。

桃は直が一人で居る所に話しかけ、私も送別会に参加しても
良いか?と告げる。直ちゃんのことは好きになれなかったと
言われる。

帰宅すると冨士男が倒れていた。冨士男は引き出しにある薬
を取って欲しいと直に告げる。引き出しを開けるとそこには
ケーキが用意されており、合格祝いのサプライズだった。
迫真の演技にリアル過ぎて笑えないと告げる。今更反対する
事はないという祖父の言葉に、やっぱり決まったことかと
告げる。

モーターショーまで3日。
直の前に京子が現れる。直に対してこれ以上有人に関わらない
で欲しいという彼女。直が有人の父親に居場所を話したために
有人はバイトも辞めさせられたという。話を聞くと、確かに
心当たりがあり、直は有人に悪いことをしたとして落ち込む。
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いよいよ転入が決まり、エコカーモーターショーのイベント
を最後にアスコーを離れることになる。

エピソードの作り方には若干の無理が有り、直が連れ去られる
所を玉木達が探す辺りの一連の段取りはもう少し上手く
作って欲しかった。ただそれ以外はとても上手くできていたし、
こうなる展開も有る意味予想していたものだった。

直と祖父とのやりとり、直と大向先生とのやりとりは、外れ
無しとばかりに、直のリアクションはとても笑えるものが有る。

憧れていた学園生活を全て棒に振るほどのものが、アスコー
には存在するのか否か。
下手をすれば人生さえも棒に振る可能性だってあり、一時の
感情に流されていないかどうかの精査を、視聴者共々考えさ
せる展開で良くできていた。

冒頭からアスコーと永鈴の違いを面白く見比べたりして、
永鈴の良さを描くことで、直の心理状況を描いていく。
本当に理想的な姿や環境があり、迷うことなど何一つ無い
完璧な状況の中で、アスコーの生徒達との関係性を上手く
ぶつけていく。
一から人間関係を築く作業というのは、実に精神的にも辛い
ものがあるけど、ここには居場所があり、気を許せる仲間
の存在があるからね。

最後に直がここに居たいとする時の男子たちの盛り上がり方
には、もの凄く共感出来るものが有ったな。
問題は桃ちゃんとの関係がどうなるのか。
桃は虐めを受けていたみたいだけど、精神的にかなり不安定
な状況だね。