アスコーマーチ！ 〜県立明日香工業高校行進曲〜 (2011年4月期・テレ朝・日曜23時枠) 原作 - アキヤマ香『アスコーマーチ〜県立明日香工業高校行進曲 〜』 脚本 - 森ハヤシ 演出 - 田村直己(1)(2)(5)(7)、塚本連平(3)(4)、日比野朗(6) プロデューサー - 横地郁英、浅井千瑞 FUNKY MONKEY BABYS「それでも信じてる」  http://www.tv-asahi.co.jp/asuko/

第7話 最終章!!リアル工場潜入…世界一の職人vsアスコー軍団
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転入試験に合格したもののアスコーに残ることを決断した直。
初めての夏休みは、青春を満喫すべく、仲間達とビーチに遊び
に来るはずだった・・・

一週間前。大向から夏休みは一週間、班ごとに分かれてインタ
ーンシップに行って貰うという。つまり本当の企業で研修の
為に働きに行くというもの。研修扱いなので給料は出ないと
告げると生徒は落胆する。大向先生は妻とラスベガスに行く
予定だと生徒達に自慢する。

直は加奈子先生に相談に行く。
加奈子はまさか残るとは思い切った事をしたと告げるも、しかし
将来の事を考えていないなんてと呆れられる。直は取りあえず
大学に行ければ何処でも良いという。科の選択よりも気になって
いることが有るのではないか?と言われると、直は有人との関係
に悩んでいた。
そんな直の元に桃がやってくると、直は相談に乗って欲しいと
告げるが、彼女は女の友達は作らないと告げる。

直の祖父・冨士男は、直と一緒に葉山に海水浴に行くのを楽し
みにしていた。しかし直はインターンシップが有るので別の
友人と行って欲しいと告げる。

直たちが研修するのは汐入歯車製作所だった。
工場長の沼尻から、生徒達の指導は野口に任せると言われるが
彼は全く仕事をせず、競馬新聞に目を通すばかりだった。
生徒たちはあれでよく首にならないものだと呆れる。
野口は直を呼び出し技術を教えるとするが、実際には直に
自分の腰の指圧をさせる為だけに呼び出したものだった。
君のような女性は製造業には似合わないとし、大学でヘラヘラ
過ごすのが良いと告げる。

直は翌日大向に対して、他社に研修に行かせてくれないかと
頼む。しかし大向は自分も学生時代に、あの会社に研修に行か
せてもらった事を告げ、あそこには世界に通用する技術者が
居るのだと聞かされる。その名も野口だと聞くと、直は俄に
信じられなかった。しかしインターネットで検索してみると
確かに日本で初めて世界技術競技会で優勝している人物である
事を知る。その事を他の生徒に話すが・・・
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いよいよアスコーに入って初めての夏休み。
青春を満喫しようと期待するも、工業高校の夏休みはとても
忙しいものだった。

普通の高校での青春を期待する直が、やっぱり物作りのために
夏休みさえも作業をやらされるということで、幻滅するという
話だった。
しかし相変わらず普通とは違うものの、青春以上に人との
出会いや繋がり、そして職人の技を目にすることで、とても
有意義な時間を過ごせるという展開を用意する。

ただそんな湿っぽい話だけではダメだと感じたのか、突然の
恋バナ、告白ネタに繋げていく辺りは、最終回に向けた
やっつけ的な感じもするし、今回の野口とのエピソードとの
かねあいのために、急いで告白の流れを演出したようにも見え
てしまう。

職人ネタ、物作りのネタなので一朝一夕に成果を残してしまう
というのもちょっと違和感がある。特にプロの現場でその腕
を認めさせてしまうというのは、やや説得力には欠けた。

それでも再生の技を物にだけ当てはめるのではなく、人に対
しても再生のネタをぶつけていく辺りは面白い被せ方なの
かもしれない。