アスコーマーチ！ 〜県立明日香工業高校行進曲〜 (2011年4月期・テレ朝・日曜23時枠) 原作 - アキヤマ香『アスコーマーチ〜県立明日香工業高校行進曲 〜』 脚本 - 森ハヤシ 演出 - 田村直己(1)(2)(5)(7)(9)、塚本連平(3)(4)(8) 日比野朗(6) プロデューサー - 横地郁英、浅井千瑞 FUNKY MONKEY BABYS「それでも信じてる」  http://www.tv-asahi.co.jp/asuko/

第9話 最終回!さよなら!!男子25人にありがとう感動の結末…
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直はアスコーに入って半年。
入学するまで誰かのために走ったことなど無かったが、アスコ
ーから旅立つ彼らのために直は走る。

数日前、玉木に対して告白された返事をしようとして直は
自宅まで押しかける。すると玉木からはオヤジの工場が復活
する事を聞かされ、今度こそ父の仕事を手伝う為に定時制に
通うという。
一方有人からは、また芸能界に戻ることを考えているとし、
知り合いからドラマのオーディションの話が有ることを聞か
される。受かって賞金を取れれば母親の治療費が稼げるとし
そのまま東京に引っ越しするという。

直は帰宅すると、町内会の梶原が来ていた。
祖父の冨士男は直がアスコーに通っている事を告げると、梶原
も母校だという。昔はあの高校では卒業生たちが、卒業制作の
一つとしてアスコーマーチを行ったのだという。廃材を利用し
何か利用できる物を再生させるというものだった。

翌日、二年進学時の進路が決定する。
大向先生は電気科の教師。直は機械科に進むという。広瀬も
同様に機械科。輪島、岸、村井は土木科。竹内は自動車科を
希望していたが、兄からアメリカの自動車設計の学校に一緒に
行かないかと誘われているのでアメリカに渡ることになりそう
だと聞かされる。直はみんながバラバラになる事を知り、
寂しい気分になる。

加奈子先生の元に行くと、彼女はアロマキャンドルを制作して
いた。直は私も癒されたいという。みんなが居なくなる事を
告げると工業高校の秋は別れの季節だという。工業校は就職が
身近にある為仕方がないとし、明るく送り出してあげるべき
だと言われる。

そんな中、玉木の家では友人から新しいネジ制作の中古の機械
を譲って貰う事になっていたが、規格が違う事だけでなく、
さび付いていてとても利用できそうにない事を知る。
内山の元に直接話をしに行く誠一だが、契約書を見ないのが
悪いのだと一蹴される。土下座するのを直は見てしまい、自分
も内山の前にいき、誠一と共に土下座するが、学校では通じる
事でも社会では通じない事は世の中には沢山ある事を聞かされ
る。
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入学して僅か半年で色んな事を経験した直。そんな状況の中で
早くも進路によってクラスの形態がバラバラになる事を知り、
直は最後にみんなで物作りをしたいと考える。アスコーの伝統
行事に因んでアンコーマーチを再現しようとするが・・・

学生とは違う大人の世界を厳しさを描いていた訳だけど、
出来ることと出来ないことの違いを描きつつも、周りでは出来
ない事だとして諦めているような事でも直だけは、諦めずに
最後まで自分らしさを貫くことで、それが結果として実を結ん
でいく様な展開を用意した。

もっと現実はシビアで、頑張っているだけでは通じず理解さえ
されない事の方が多いのだけど、直の頑張りは必ず周りで
見てくれている人がいるわけで、有る意味幸せな環境にいる
事が伺える。

一番ドラマとして気になっていたのは、祖父が何故直の事を
アスコーに入れたがっているのかという事だったけど、一応
その辺の理由にも言及が有ったし、最終回らしい最終回だった
といえる。ただエコカーの時にも似たような団結心を煽るもの
であり、みんなで制作した事を考えると、パターン的には
似たようなものが有った。

しかしまぁなんというか半年間の出来事なのに、もう別れなの
かという感じがしたし、一年生なのに別れ?というのも、
普通の感覚とはちょっと違うところが有りその辺は残念かも。

コメディ要素も良くできていたし、直の成長具合や周りの生徒
たちの視線なども、無理が無く変わっていったし、飽きずに
見られた所は良かった。