バーテンダー
(2011年1月期・テレビ朝日・金曜23時枠)

原作・城アラキ/漫画・長友健篩
脚本:高橋ナツコ 
演出:片山修
ゼネラルプロデューサー:横地郁英
プロデューサー:中川慎子、大江達樹、原藤一輝、中沢 晋

http://www.tv-asahi.co.jp/bartender/



第1話 嵐を呼ぶ男vs伝説ホテル王…永久にまずい酒
--------------------------------------------------------
パリのラッツホテルのバーテンダーとして勤めていた佐々倉溜
はヨーロッパの権威有る
カクテルコンテストで優勝し、日本の
空港に降り立つ。

G&E出版社「週刊東京ワンダーランド」の記者をしている
来島美和は、この人ならば"神のグラス"を作れる人では無いか
と期待する。
美和の祖父で来島グループの会長をしている
来島泰三から一年
前に、バーテンダーとは向き合う客を決して裏切らない存在で
有り、その中でも優秀な人は究極の一杯を作ることが出来ると
いう事を聞いていた。行き場のない魂を救うそんな一杯の事を神の
グラスと言うのだという。

美和が走って行く先には、
ジャパンカクテルコンテストが開かれ
そこにVIPゲストとして佐々倉溜が来ることになっていたから
である。しかしVIPゲストとして出てきたのは、協会の会長で
バー木崎の店長・
木崎信也だった。別の記者に尋ねると、佐々
倉溜はパリのラッツホテルを辞めて現在行方不明だという。

美和の祖父・泰三は自分のホテルのバーには神のグラスを作れる
人に働いて欲しいと思っていた。

美和は帰社すると、編集長の
五木瑤子から、ウチの雑誌は若い子
がターゲットなのに、バーテンダー特集など無駄ではないのか?
という。美和はその必要性を訴えるが、来週までに記事が出来な
い様ならば別の企画を差し込むと言われる。

美和は相変わらず睡眠時間を削り、自分が求めるバーテン探し
を繰り返す。彼女は遅い夕飯を取るため、下宿先の一階で経営
している
さくら食堂で食事を取る。桜寿桜肇が経営する定食店。
主人の肇は今はやりのハイボールを取り入れるとして、美和にも
作ってあげるという。美和は雑誌を広げると、今一番逢いたい
バーテンダーだとして、溜の写真を見せる。この人にビビッと
来たが一体何処にいるのか。

そんな溜は
TANAKAYA酒店でアルバイトとしていた。しかもさくら
食堂にアルコールを配達するために店にやってくる。
主人の肇は、溜の溜に特製のハイボールを作って飲ませてくれる。
溜と美和は店の外に出ると、二人はぶつかる。美和のメガネは
吹き飛ぶが、目の前にいる男性が溜である事を知り、貴方は
欧州カクテルコンテストで優勝したバーテンダーの溜なのか?
と迫る。逢いたかったと抱きつき、一杯でいいからカクテルを
作って欲しいと頼む。すると彼はもうバーテンは辞めたとして
その場から立ち去ってしまう。

--------------------------------------------------------

雑誌社で働く美和は、祖父から聞かされていた神のグラスを作
れるバーテンダーを捜す。欧州カクテルコンテストで優勝と
する佐々倉溜ならば、そんなカクテルを作れるのではないかと
期待するが・・・

神のグラスと聞いて一瞬、神の雫の事を思い浮かべてしまった。

最近の金曜23時枠のドラマってやっぱり日曜日の枠に引っ越した
のではないかと思う程、ドラマとしてはマトモ化してしまった
印象が有るな。

ドラマとしてはプロのバーテンダーではなく、本物のバーテン
ダーを目指して奔走していく物語の様で、それが何なのかを
客と向き合う中で少しずつ掴んでいく感じ。

客の好みである味を捜して、刑事ドラマさながらの展開を見せる
部分はかなり期待できるところ。
人の味覚など千差万別で、今回のケースの様に、一番幸せな時を
甘受していたであろう時期に飲んでいた味というのが、人間の
心の中に留まりやすいのだろうし、その辺の記憶を客とのコミュ
ニケーションを通して探っていく事になるのかな。

カクテルの味云々よりも、その人となりの人生の中にとけ込ん
でいるカクテルの存在というテーマで、人間模様を描いていけば、
今後も面白いドラマが見られるのかも知れない。

佐々倉溜(26)…… 相葉雅紀 (欧州カクテルコンテストで優勝)
来島美和(23)…… 貫地谷しほり (G&E出版社の記者)
杉山薫(32)…… 荒川良々 (BAR「ラパン」のバーテンダー)
三橋順次(40)…… 光石研 (BAR「ラパン」のチーフ)
桜肇(45)…… 尾美としのり (食堂「さくら食堂」のおやじさん)
桜寿(40)…… 西慶子 (「さくら食堂」の女将)
葛原隆一(32)…… 金子ノブアキ (凄腕バーテンダー)
来島泰三 (72)…… 津川雅彦 (美和の祖父で、来島グループの会長)
五木 瑤子 …… 池津祥子 (G&E出版社の編集長)
加瀬 五朗 …… 竹中直人 (溜の師匠)
東京ワンダーナイト編集部員役 …… 石丸奈菜美


七海エリ、越村公一、八神徳幸、迫田孝也
出口哲也、田中桂一、小泉毅、大竹浩一、村田文秋、丸山慶一
窪田かね子、中司豊、川添浩文、北川和志、三宅ひとみ
浅倉淳


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system