バーテンダー (2011年1月期・テレビ朝日・金曜23時枠) 原作・城アラキ／漫画・長友健篩 脚本：高橋ナツコ  演出：片山修 ゼネラルプロデューサー：横地郁英 プロデューサー：中川慎子、大江達樹、原藤一輝、中沢　晋 http://www.tv-asahi.co.jp/bartender/

第2話 危険な女子会…美しすぎる親友の秘密
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バー"ラパン"にバーテンダーとして働き始めた佐々倉。それを
知った美和はすぐにバーに駆けつける。復帰したことに喜ぶ美和
は何か一杯奢ってと告げる。
そんな中、ラパンに天才バーテンダーとして名を馳せている
葛原が来店し、彼の来店にその場にいた者たちは緊張する。

葛原はそこでジンフィズを頼む。
恐らく佐々倉の噂を聞きつけてやってきたのであろうという
三橋。ジンフィズはジン、レモン、砂糖、炭酸の入った飲み物。
葛原はそれを口にすると、ラム酒のような味がすることに気が
つく。普通のジンフィズではないな?と尋ねると、普通のレシピ
ではプロの方には退屈かなと思ったという。佐々倉は葛原の事
を知らないはずなのに、何故それが分かったのか。佐々倉は
葛原の小指のシェーカータコを指摘する。同業者にオリジナル
を出すとは余程自信が有るのか。味わいや色を楽しむのも
カクテルの楽しみだとし、ジンフィズの中には、高級な砂糖
の和三盆を入れた事を告げる。
そこに居たものたちは、葛原が初めて他人のカクテルを褒めた
事を驚く。しかし葛原は去り際に、佐々倉に対してお前のカク
テルは完璧にはほど遠いことを告げる。

葛原が去った後、彼のことを尋ねる。
彼は美和の祖父が経営する"バー K"のチーフで、4、5年前
突然現れ、賞を総なめにしてきた人物だという。恐らく祖父
が葛原に佐々倉のことを教えたのだろうという。感性も技も
真逆の二人。どちらが神のグラスを作れるようになるのか。

佐々倉は杉山に、あの人の勤めているバーはどこにあるのか?
と尋ねる。しかし杉山は例え知ってもあの人の店には入れない
事を告げる。VIPを対象とした会員制バーだと告げると、そこに
やってきた三橋は、今度ホテルカーディナルの一周年記念が
有り、そこでバーブースを担当してくれないかと依頼が来て
いるという。そこには葛原もブースを開くことを聞く。
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佐々倉の噂を聞きつけ葛原が彼の働くバー「ラパン」にやって
くる。客を楽しませる佐々倉に評価を与えるものの、彼は
佐々倉に対して完璧からはほど遠い事を告げる。

来島泰三はバーを経営ほどカクテルが好きなのかも知れないけ
ど、勝手にバーテン同士を戦わせようとしたり、バーテン以上
の知識を持っていると言わんばかりの人物で、一体何様なんだ?
という感じがする。

客を喜ばせるのに長けた佐々倉と、客が是非とも飲みたいとする
カクテルを作る葛原の考え方の違い。

まさにそんな違いは、VIP相手にバーテンをしている葛原と
庶民相手のバーテンをしている佐々倉の違いでも有るのかも
知れない。

どちらが正しいというものは無いのだろうし、彼らが語るような
絶対的なものは存在しないような気もする。

佐々倉は色んなカクテルに対する知識を知りながらも、ステア
の回し方の違いで味が変わる事実を知らなかったのか?という
つっこみ存在するし、勝負の道具では無いとしながらも負けを
認めてしまうやや矛盾した展開。

神のグラスにしても、文字で表現すると面白い要素なのだが、
実際の味覚にそこまで求められても難しいものがある。
事実来島泰三だって旨いと言ったカクテルは、他の人にして
みれば別に美味しいカクテルではないわけだし、今回の由香里
のエピソードに対しても、心を救えたのは佐々倉の功績だから
ね。

勝負とかそういう要素を一切排除して、疲れた客の心を癒して
いくようなドラマにすればいいのにな。