バーテンダー
(2011年1月期・テレビ朝日・金曜23時枠)

原作・城アラキ/漫画・長友健篩
脚本:高橋ナツコ 
演出:片山修
ゼネラルプロデューサー:横地郁英
プロデューサー:中川慎子、大江達樹、原藤一輝、中沢 晋

http://www.tv-asahi.co.jp/bartender/



第3話 40女結婚やめます!!モテキ到来…幻のカクテル
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杉山は自らの事を分析する。
最近の俺がパッとしないその原因は、佐々倉が店に来た事に
起因するという。あいつの周りには人が集まり、美和からも
好かれている事。海外のカクテルコンテストで優勝したのかも
知れないがここはジャパンだという。

杉山はBARラパンで働き始めて3年。チーフの三橋に対して、
カクテルコンクールへの出場の許可を求める。三橋は少し考えた
挙げ句それを許可。三橋は佐々倉を呼び出すと、杉山のコンク
ールへの出場は、店の代表として見られることを告げ、是非
力になって欲しいと頼む。予選までは2週間。BAR・Kからも
若手の
戸川正志が出場する事を聞く。

そんな中、バーの客に
織田公彦という男性がやってくる。
一度この店に来て飲みたかったのだという。これからデートの
約束が有るというと、佐々倉はデートが上手く行くようなカク
テルを作ると告げる。織田は現在付き合う女性とは結婚を意識
しているとし、今度店にも連れてくるのでその時はお願いする
という。

一方美和が働く出版社では、編集長の五木に
医者の彼氏が出来た
という事で、職場の雰囲気は明るかった。しかし気をつけない
と彼女が振られたときには、相当仕事がきつくなるという。

カクテルコンテストの課題は
マティーニだった。
佐々倉は帰り際に杉山に対して、何か力になれることが有れば
何でも言って欲しいという。すると杉山はそれならば俺のため
に走ってくれるか?とし、美和の元に行かせる。佐々倉は杉山
に頼まれた通り、美和に彼氏が居ない事を確認した後、杉山が
優勝した折には彼と付き合ってくれないか?と頼む。心の支えが
必要だとし、彼から頼まれたとすると、佐々倉に頼むとは何事
だと憤怒し、わざわざそんな事の為に来るなんて馬鹿みたい
だと非難する。
佐々倉はその事を告げようとするが、杉山は美和は直接自分の
口から告白して欲しいのだなと曲解していく。

再び織田が店に来る。彼女とは今日この店で待ち合わせしている
という。そこに美和もまたやってくる。美和は編集長に対する
愚痴を語っていると、隣で聞いていた織田は大変だねと声を
かけてくる。美和は上司のあだなはブルドーザーと呼ばれる
程の人物だと告げる。
そんな中、そこに編集長の五木がやってきて、彼女が美和の上司
であり、織田の彼女であることを知る。

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佐々倉が店にやってきたことで影が薄くなる杉山は、なんとか
存在感を誇示しようとして勢いでカクテルコンテストに出場
する事になる。
そんな中、店には自ら医者だと名乗る男性・織田公彦がやって
きて、美和の上司との結婚を考えていると言うが・・・

普段何気なく接しているアルコールに関する色んな知識やトリ
ビアを聞かされるだけでも、それなりの満足感を得ることが
出来るこのドラマ。

マティーニが何故キングofカクテルと呼ばれるのか。何故バー
テンダーにとってマティーニが特別なものなのかなど、
とても興味深いものがある。

刑事ドラマのような役割を持つ部分に於いては、相変わらず
安定した楽しさが供給されているし、それらを説明していく
ウチに、杉山が抱えている問題の答えを上手く導き出している
ところなど、かなりの技巧派な脚本家さんのドラマという
感じがする。

冒頭からの杉山独特の語り口から発せられる雰囲気が、面白く
写ったけれど、是非ともそれを個性的なカクテルとして表現さ
れる事を願わずには居られない。やっぱり荒川良々さんが居る
だけでドラマが楽しくなるな。

ちょっと佐々倉の説明っぽい所が鼻につく部分もあるけれど、
十分楽しめると思う。

今回脚本を担当したのは高橋ナツコさんではなく、日比野正和
さんだったけど、映画好きな人なのか、セリフの中で映画が
引用されることが多かったね。

佐々倉溜(26)…… 相葉雅紀 (欧州カクテルコンテストで優勝)
来島美和(23)…… 貫地谷しほり (G&E出版社の記者)
杉山薫(32)…… 荒川良々 (BAR「ラパン」のバーテンダー)
三橋順次(40)…… 光石研 (BAR「ラパン」のチーフ)
桜肇(45)…… 尾美としのり (食堂「さくら食堂」のおやじさん)
桜寿(40)…… 西慶子 (「さくら食堂」の女将)
葛原隆一(32)…… 金子ノブアキ (凄腕バーテンダー)
来島泰三 (72)…… 津川雅彦 (美和の祖父で、来島グループの会長)
五木瑤子 …… 池津祥子 (G&E出版社の編集長)
加瀬五朗 …… 竹中直人 (溜の師匠)
東京ワンダーナイト編集部員役 …… 石丸奈菜美

七海エリ


織田公彦 …… 津田寛治 (偽医師、結婚詐欺)
戸川正志 …… 谷口翔太 (葛原の店の新人)

大塩ゴウ、河本千明、八神徳章、大迫茂生


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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