第7話 最終章!!さよなら…ラパンの日々
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美和の祖父・泰三が倒れる。
担当医によると今度発作が起きたら命の保証はないという。
美和はお爺ちゃんが死んだらどうしようと佐々倉に不安を吐露
する。佐々倉は泰三の容体について尋ねると、祖父は心臓の病
を患っており、だからチーフバーテンダーを探すのを急いで
いた事を語る。
そんな中、泰三の意識が戻る。
泰三は夢を見ていたとし、若い頃のラパンの夢だという。
美和は意識が戻ったことに安心する。
佐々倉は仕事に戻ると三橋からは、会長はオープンの為に無理
をしていたのかもしれないなとし、しかしバーテンダーは悲し
い顔をしていてはダメだと引き締め直す。
そんな中、店には医師・君島瑠美が来店する。
その頃、一流の三竹商事に勤める早瀬宏昭は部下・理恵の失敗
を庇い自ら責任を問われていた。
上司からは部下を庇って良い格好をするのも良いが、自分の身
も少しは守った方が良いと言われる。
早瀬もバー・ラパンに来店する。
彼はバンブーと呼ばれるカクテルを注文すると、カウンターの
隣に座っていた瑠美も同じ物を注文するという。早瀬は彼女
が葉巻(ロミオ・イ・フリエタ)に火をつけているのを知って、吸って
いないのであれば消してくれないかと告げる。バンブーは香りが繊細な
カクテルだとし、葉巻の臭いで台無しだという。しかし瑠美は貴方が
カクテルに拘るように私も葉巻の煙を見ていたいのだという。
バーは身勝手な子供が来るところではないと言うが、偏屈な
大人が来るような所でもないと言い換えされる。
早瀬は激怒し、瑠美の葉巻を消して店を出て行ってしまう。
薫は閉店後、ダイススタッキングの練習をする。
それを見ていた佐々倉。今日の早瀬は大人げなかったと薫は
指摘。佐々倉は彼のことを聞くと、妻が病気で5、6年前に
失っていることを聞く。
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美和の祖父が倒れる中で、佐々倉は泰三が何故ホテルのメイン
バーに拘るのかを知っていく。
一方店には、医師と商社マンの不思議な出会いが起きる。
バーでの客同士の出会いというものを面白く盛り上げた話
だった。
それぞれに事情を抱えていて、互いの関係を繋ぐ橋渡し的な
役割を佐々倉がこなしていく。
葉巻を吸い終わる頃には互いに関係が近付いているであろう
事は想像に難くないけど、葉巻の本数が少なくなるに
つれて逆に切なさなんかも味わえると良かったかな。
ただ今回同時にカーディナルのエピソードも描いたこともあっ
て、あまり一つのエピソードに言及できなかった部分も有るの
かもしれない。
今回はフランスフェアで佐々倉の師匠でもある加瀬がシェイク
を握るという事で、バーテンダーとしてどんな味を見せるのか
興味深い物があった。
ただ見ていると、今まで佐々倉がしてきた事と全く違う物が無く
インパクトという面では、少々物足りなかった感じもする。
佐々倉は自分に足りない物を考えていくことになるけど、既に
その答えを、これまで佐々倉は態度で示してきている気がする。
さて最終話はどちらがメインバーテンダーの座を射止めるのか。
佐々倉溜(26)…… 相葉雅紀 (欧州カクテルコンテストで優勝) 来島美和(23)…… 貫地谷しほり (G&E出版社の記者) 杉山薫(32)…… 荒川良々 (BAR「ラパン」のバーテンダー) 三橋順次(40)…… 光石研 (BAR「ラパン」のチーフ) 桜肇(45)…… 尾美としのり (食堂「さくら食堂」のおやじさん) 桜寿(40)…… 西慶子 (「さくら食堂」の女将) 葛原隆一(32)…… 金子ノブアキ (凄腕バーテンダー) 来島泰三 (72)…… 津川雅彦 (美和の祖父で、来島グループの会長) 五木瑤子 …… 池津祥子 (G&E出版社の編集長) 加瀬五朗 …… 竹中直人 (溜の師匠) 東京ワンダーナイト編集部員役 …… 石丸奈菜美 早瀬宏昭 …… 別所哲也 (商社マン) 君島瑠美 …… 佐藤江梨子 (小児外科医) 春田純一、越村公一、窪園純一、コビヤマ洋一、吹上タツヒロ 松本若菜、岩崎泰次郎、田所二葉、兼平由佳理、島本真衣(アナ) 評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0) |
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