バーテンダー
(2011年1月期・テレビ朝日・金曜23時枠)

原作・城アラキ/漫画・長友健篩
脚本:高橋ナツコ(1)(2)、日比野正和(3)(6)(7)、山浦雅大(4)(5)
(8)
演出:片山修(1-3)(6-8)、田村直己(4)、二宮崇(5)
ゼネラルプロデューサー:横地郁英
プロデューサー:中川慎子、大江達樹、原藤一輝、中沢 晋

http://www.tv-asahi.co.jp/bartender/



第8話 今夜完結!! 君へ捧ぐ最後のグラス…たとえ二度と逢えなくても
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美和の唯一の肉親で祖父の泰三が亡くなる。
カーディナルのメインバーのチーフバーテンダーについて
有耶無耶のまま月日が過ぎるが、加瀬五朗はカーディナルが
外資によって買収される可能性を知った事。そして美和の元に
届いた祖父からの遺言によって、カーディナルの再会の為に
加瀬が音頭を取りチーフバーテンダーを選出することにする。
加瀬から言い渡された課題は、ファーストゲストに出す一杯と
の事だった。

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ドラマとして辛いのは、佐々倉のホームでの戦いと言うことで、
勝負に関してかなり不公平感が強いのではないかという懸念が
存在している点だ。佐々倉が選ばれたらその感じはより強い
ものになるだろうし、選ばれなくてもそんな意識が働いたので
はないかというシコリがどうしても残る。

そういう意味では加瀬との距離を限りなくこれまで離していた
事は、そんな臭いを払拭することにも繋がっていたし、加瀬の
人物像から贔屓目で判定する人物ではないという事が、これまで
の展開の中で上手くすり込まれている。

しかし最終的には美和が判定することで、そんな違和感が再び
再燃してしまう事になるけどね。

本物のバーテンダーになる為にはどうしたら良いのか。
これまでにも散々模索してきたことだけど、今回その答えの
一つを提示した。
錦戸亮くんがゲストとして登場したけど、単に番宣目的だけで
なく、意外とワンポイントとして重要な役割を与える辺りは
面白い使い方かなと。

味の勝負というのは正直個人的な味覚や心情にも左右するので
難しい物があるけど、二人のバーテンダーの違いを、彼らが
語る話し合いの中で見出した所は面白い所かも知れない。
葛原はカーディナルの未来を想定して美和に訴えかけていたのに
対して、佐々倉は美和自身を救うための言葉を投げかけた点だ
という事だ。

出来れば勝負などでなく、ずっと客との関わり合いを通して
ムーディーな色合いを出して欲しかった。カクテルの紹介など
はとても素人には勉強になるものだった。

佐々倉溜(26)…… 相葉雅紀 (欧州カクテルコンテストで優勝)
来島美和(23)…… 貫地谷しほり (G&E出版社の記者)
杉山薫(32)…… 荒川良々 (BAR「ラパン」のバーテンダー)
三橋順次(40)…… 光石研 (BAR「ラパン」のチーフ)
桜肇(45)…… 尾美としのり (食堂「さくら食堂」のおやじさん)
桜寿(40)…… 西慶子 (「さくら食堂」の女将)
葛原隆一(32)…… 金子ノブアキ (凄腕バーテンダー)
来島泰三 (72)…… 津川雅彦 (美和の祖父で、来島グループの会長)
五木瑤子 …… 池津祥子 (G&E出版社の編集長)
加瀬五朗 …… 竹中直人 (溜の師匠)
東京ワンダーナイト編集部員役 …… 石丸奈菜美


越村公一、今井耕二、錦戸亮


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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