僕とスターの99日
(2011年10月期・フジ・日曜21時枠)

脚本 - 武田有起
音楽 - 小西香葉、近藤由紀夫
企画統括 - 成河広明
企画 - 成田一樹、太田大
プロデュース - 千葉行利、大久保智己
演出 - 国本雅広、大久保智己

http://www.fujitv.co.jp/99days/index.html





第4話 キケンな2人の罪と罰!解雇!罠にはまる姉弟
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ユナはついに20年前に分かれ離れになった弟のテギョンと再会
するが、テギョンは住む世界が違うとしてユナの元から立ち去
ってしまう。航平はボディガードの域を超えた行動を取った
事でクビにこそならなかったものの、仕事からはハズされて
しまう。

日本のドラマらしくキャラクター同士のやりとりの中でドラマ
の特徴を魅せようとして、展開自体は相当いい加減で内容が
無いと感じさせるものが有った。
オー!マイ・ガール!!の脚本家・武田有紀さんという事で
あの頃とあんまり変わった印象がない。見せ方を上手くすれば
とても面白そうなドラマになるのにね。

社長がテギョンに金を渡したという事実や、ユナのせいで
航平がクビになったとする辺りで、もう少し展開上魅せる事
は出来るはずなのに、そういうシナリオの妙は一切存在しない。

ユナが航平に対して借りを作ってしまった感を引っ張るだけ
でも、ユナが航平を気にする理由は強まるハズだろうし、二人
の間での心理的駆け引きが増したり、キャラクター自身の性格
が見え隠れしたりするハズなのに、そういった感情を揺さぶる
展開が希薄過ぎる。

テギョンと桃の繋がりなども見せ方によっては面白くなりそう
な関係にもかかわらず、何の発展性もなく正体をバラして
しまう辺りのナンセンスさには驚く。

せめてユナが社長に怒られて逃げ出した際には、航平だけが
知り得る様な象徴的な場所をこれまでの展開の中で描いてお
かねばならないハズなのに、唐突に出会ってしまうような
印象しかなかった。

そもそもユナに弟がいたという事実自体が芸能界に於ける
マイナスイメージを誘発すると考える方がおかしい。
前提条件としてテギョンが水商売・ホストとして働いている
という事実を芸能事務所の方で掴んでおいて、そこから彼の
存在を否定するという段取りを用意しなければならないハズ
なのに、なんという雑な展開。

航平がユナに対して20年も待ったのだからもう少し待ってあげ
たらどうかと語る辺りのシーンは非常に良い雰囲気が出ていた
が、それ以外は殆ど"元気"と"明るさ"をスローガンに掲げた
キャラクターたちが"声を大きく張る"事ばかりが目立ち、
まるで素人が作ったような笑いと出会いを繰り返している様な
ドラマになっている。

それでも気軽に見られるという点では日曜日向きのドラマなのか
なと思う。

並木航平 …… 西島秀俊 (警備員)
ハン・ユナ …… キム・テヒ (韓国の俳優)
並木桃 …… 桜庭ななみ (娘)
芹沢直子 …… 朝加真由美 (ユナの事務所の社長)
並木雪子 …… 生田智子 (航平の妻)
近藤保 …… 石黒英雄 (警備会社)
夏目純吉 …… 古川雄輝 (高鍋の付き人)
三枝恵実子 …… 倍賞美津子 (警備会社社長)
橋爪和哉 …… 要潤 (カメラマン)
高鍋大和 …… 佐々木蔵之介 (俳優)

テソン …… テギョン (黒服"JUSTIN")
沼田光代 …… 片桐はいり (たこ焼き屋、大家)
並木菫 …… 石橋宇輪 (娘)
並木蓮 …… 椙杜翔馬 (息子)
チョン・ヒジン …… 韓英恵 (付き人)
三上百合子 …… 彩也子 (ドラマスタッフ)
明菜 …… 藤井聖子 (キャバクラ嬢)
聖子 …… NATSUME (キャバクラ嬢)
幼少期の航平 …… 原田一樹
幼少期のユナ …… 豊田留妃
幼少期のテソン …… 田中奏生
幼少期の佐藤松男(大和) …… 遠藤直人 (ガンモ)
沢村 …… 井上珠里 (航平とガンモの同級生)


九太朗、菊池敏弘、羽野敦子、足立龍弥、相馬絵美


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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