BOSS 2 (2011年4月期・フジ・木曜22時枠) 脚本 - 林宏司(1)(2)、西平晃太 プロデュース - 村瀬健、保原賢一郎、三竿玲子 演出：光野道夫(1)(2)、石井祐介、星野和成、成田岳 オープニングテーマ 「Alright!!」Superfly 主題歌「Rollin’Days」Superfly http://wwwz.fujitv.co.jp/BOSS/index.html

第2話 絶対死なせない!
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刑法39条を悪用して無実を勝ち取った容疑者たちを次々と殺害
した沼田良美。絵里子は先日対策室にやってきた沼田が犯人で
有ることを知り追いかけるも、その過程で木元真実が彼女に
撃たれて拉致される。更に絵里子の部下たちに、殺害すると
いう意味合いをもって花束を送りつけていた。

絵里子は捜査官たちを集めると沼田は自分の熱狂的なストーカ
ーで有り恐らく私の部下を殺害しようとしている事を告げる。
そんな中、絵里子の元には沼田からメールが来ると、そこには
木元が縛られ監禁されている映像と共に、彼女の体につけられ
ている心電図と心拍数が逐一メールにリアルタイムに送られて
来ていた。沼田本人から電話が鳴ると、自分のことを対策室に
読んでくれたのは絵里子でしょう?と共に、期待に添える為に
頑張るという。全ては貴方のためだという彼女。
絵里子が左遷された原因は木元だとして、自分が処分すると
いう。しかし簡単には殺さないと告げる。

絵里子は木元の変わりにハッキングのスキルに長けている
黒原理香を対策室に連れてくると、送られてきたメールから
サーバーの場所を特定する様頼む。
一方田所は沼田が残していったコートを調べると告げる。

沼田は瀕死の木元に話しかけると、木元は対策室ば絶対に貴方に
は負けない事を訴える。私たちはチームである事を語る。

そんな中、コートを調べていた田所からコートのポケットから
金属片が見つかったと語る。ビンの王冠だとすると、日本クラ
ウン工業の跡地が近くにあることを探る。

一方サーバーの位置を特定しようとしていた理香にも進展が有
り、なんとかサーバーの場所を特定できそうだが、最後の侵入
にはパスワードがかけられている事を知る。間違えばこのIPは
はじかれてしまう為にアクセス出来なくなるという。絵里子は
パスワードが分かるまでは別の方法を考えてと語る。
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連続殺人事件の犯人はなんと科捜研の沼田良美だった。
沼田は警察組織内でも目立つ存在にある絵里子に憧れ、彼女を
ストーキングしており、絵里子が求めていることと称して、
絵里子の立場を悪くしたとする木元の事を監禁し、殺害しよう
とする。果たして木元を救うことが出来るのか。

視聴者が興味を持ちそうな科学捜査とコンピュータのハッキン
グ捜査、そして交渉術やプロファイルを利用した捜査という
事で、事件を追う流れは良くできているし、絵里子が自分の
コピーに頭脳勝負で負けるのか否かの駆け引きは、面白く
描かれていると思う。

ただやっぱりキャラクター同士のやりとりが軽く、山村が
鉄のカツラのネタを続けざまに出してくるところなどは、
少々作品自体の質を落としているような印象を受ける。

しかし小ネタも数打てば当たる物で、田所幸子が花束が
送られてきていない事を理由に自分は狙われていないとする
辺りは笑えるものが有った。

沼田との駆け引きに於いてどちらがイニシアチブを持っている
のか一見分かりづらく、その辺が上手く実を結ぶ二人だけの
やりとりは興味深い物があったけど、沼田が何故ここまで優秀
な人物なのかという部分に於いては少々説得力が足りなかった。
絵里子と違って沼田の場合、コンピュータ技術から、心理学
やあらゆる犯罪的能力に長けている所があり、一人でこれらの
犯罪を画策するにはちょっと無理ではないかというものがある。

そもそも心拍数が送られてきているのならば、そのパケットの
流れをキャッチして逆探知していけば良いのではないか?
デジタル時代に逆探知に失敗してしまうという辺りも、ちょっと
ネタとして苦しいな。