BOSS 2 (2011年4月期・フジ・木曜22時枠) 脚本 - 林宏司(1-4)、西平晃太 プロデュース - 村瀬健、保原賢一郎、三竿玲子 演出：光野道夫(1)(2)、石井祐介(3)、星野和成、成田岳、田中亮(4) オープニングテーマ 「Alright!!」Superfly 主題歌「Rollin’Days」Superfly http://wwwz.fujitv.co.jp/BOSS/index.html

第4話 羊たちの反撃!
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絵里子は仕事終わりに日本酒と唐揚げを食べるのを楽しみに
していたが、それが祟り、胆石で病院運びになる。

そんな中、千石町のガード下でクロウボウを持った男に、真田
が撃たれて亡くなる。免許証から被害者は真田幸雄(23歳)。
殺害されたのは昨晩23時だった。現場には血痕の様なもので
メッセージのようなものが残されていた。

病院に通う絵里子は、そこの待合室で黒木泰平という男性と
出会う。将棋をしている彼と一局指すことになる絵里子。

真田殺害に関して目撃者からの証言によってモンタージュを
作成する。免許証の名前は偽名である事も判明し、被害者の
正体は身元不明になる。
絵里子がやってくると、捜査の現状を伝え、現場に残されてい
たメッセージが何なのかを考えるも結論は付かない。取りあえず
被害者の身元を洗い出す事に全力を注ぐよう言い渡される。

そんな中、第二の犯行が起きる。
被害者は石田光彦(24歳)。同様の殺害のされ方をしており、
免許証もやっぱり偽造されたものだった。現場には一万円札
が落ちており、サイフにも5万円が残されている。クラブの
ライターと菓子パンの袋が落ちており、ここでも謎のメッセージ
が残されていた。

捜査中の山村の元に、母親だと名乗るものから電話。
怪我で入院した為に金が必要だとして振り込みの依頼が来た
もの。銀行に行く途中に岩井と会うと、一緒に銀行に行く。
するとそれがオレオレ詐欺で有ることに気がつくと共に、
銀行に貼ってあった振り込め詐欺の出し子の写真が、先日被害に
有った男性達であることが分かる。
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クロスボウの矢によって男性が一人、また一人と殺害される。
調べていくウチに被害者はオレオレ詐欺の出し子と呼ばれる
犯罪者の一人である事を知る。

林宏司さんらしくないセンスの悪さに終始一貫したドラマ。
アメリカで最低最悪映画に送られるラジー賞ともゴールデン
ラズベリー賞とも言われる類の作品のレベル。

最初の20分間は登場キャラクターを遊ばせる遊ばせ、後半の
20分でその遊びを取り戻すかのようなシリアスな場面を演出
してギャップを楽しむ意図があるのかも知れないけど、
コメディシーンのセンスが無さ過ぎるし、コメディパートは、
ちょっとした流れの中で一瞬だけ見せるから楽しいのである。
そろそろ周りのスタッフが林さんに"そろそろ真面目
に作りませんか?"と、忠告してあげて欲しい。

殺し屋として古谷一行さんが攻撃モードに入る辺りの格好良さ
は良かったし、昔気質のヤクザが現在の世直しとばかりに
犯罪者に対して制裁を加えるというのも楽しいのだけど、
絵里子と黒木の接点がちょっと強引だし、半分しか見えない
とする辺りの理由付けにも正直納得感が足りなかった。

互いにプロだとするけれど、別にヤクザは殺しのプロという訳では
無いし、半分しか見えないからといって律儀の靴の裏を半分
だけ残していくというのも不自然。

冒頭から目撃者が高齢の割にやたらとハッキリ証言しており
胡散臭さは爆発していたので、目撃者が事件の真相に
大きく関わってくる辺りの展開は、有る意味サプライズと
しては弱いものがあった。

結局捜査が山村のインチキ臭い流れから進展していることや、
プロファイル捜査や理香の才能を利用することもなく、最後に
謎解きと称して種明かしするばかりなので、リアルタイムで捜査状況
が進展する面白みが少なかったかな。