BOSS 2
(2011年4月期・フジ・木曜22時枠)

脚本 - 林宏司(1-5)(7)、西平晃太、徳永友一(6)
プロデュース - 村瀬健、保原賢一郎、三竿玲子
演出:光野道夫(1)(2)(5)、石井祐介(3)(6)、星野和成、成田岳
田中亮(4)(7)
オープニングテーマ 「Alright!!」Superfly
主題歌「Rollin’Days」Superfly

http://wwwz.fujitv.co.jp/BOSS/index.html



第7話 かなりヤバい事件
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人には時計を戻せればと思うときが有る。しかしそれが叶う事
は決してない。対策室のメンバーにとってあの日が・・・

警視庁触れ合いフェスタが開催される。
野立は責任者となり、対策室は全員がかり出される。
絵里子はこんな事をしている場合ではないとするが、対策室
の刑事達はみんなそれぞれに人を呼び寄せて庁舎中を見学する。
花形は母子家庭で育ったこともあり、
母親・光代を招待して
見せて回る。
そんな中、
一人の男性が取調室に立て籠もってしまう。

花形はすぐに出て行くよう説得するが全く言うことを聞かず、
しかも自前の手錠を使い自らを窓枠に繋いでしまう。
花形はすぐに絵里子を呼び出し対処して貰うことに。
絵里子はこんな事をしてもいずれ腕づくで連れ出されるだけだ
と語るが、男は突然私は誰でしょう?と語り、12時までに思い
出す様告げる。それを思い出すために宿題を出したとの事。
時計を巻き戻すために来たのだという。
そんな中、突然バス停近くのゴミ箱が爆発し、その近くでは
異臭騒ぎが起こる。男は自分がした事だと認めるが、これは
単なるカプサイシンガスを出しただけだという。今のはあくま
でデモンストレーションだと語る。

絵里子たちはすぐに対策室で話し合い、本当の目的と身元を
調べようという事になる。

取調室では、その男が次々と宿題だと称して対策室のコンピュ
ータにメールを送りつける。
一枚の写真と共にメールには

"パートナーとの思い出の公園とは?"
"今も心に残る銃弾は?"
"全ての答えは2人を繋ぐあのセレクトの中にある"


と宿題を出していく。
それぞれ岩井、片桐に関係した事件で、そして最後の問題は
絵里子と野立がパートナーを組み一課の捜査官として四課との
合同捜査の時ではないかと推察されていく。
その内に、男が警察内部に詳しいことから、
ベイズ識別アルゴ
リズム
を使い照合した結果、警視庁に所属していた小暮雅夫
だと分かる。

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警視庁触れ合いフェスタの為、一般客が庁舎内に見学と称して
やってくる。その中の一人・小暮雅夫は突然取調室に居座り
自分のことを思い出せと対策室のメンバーに要求する。
彼の手には何処とも分からない所に設置された化学テロの
起爆装置を手にしていた。

エリートとして入庁した警察官の挫折によって、その責任を
警視庁組織であり、人生の分岐点ともなった対策室設立当時
メンバーに怒りをぶつけていく。

犯人からの宿題と称して、各々のキャラクターの過去の傷を
持つエピソードを描いたもの。
木元が居なくなったときのエピソードとか、過去のエピソード
を別の角度から描いて違った側面を持たせるものへと繋がって
いくのかと思われたが、意外とあっさりとした犯行目的だった。

結構冒頭での言い回しの仕方を見ていると、二話跨ぎくらい
の壮絶なシナリオとして描かれているのかと身構えていたこ
ともあって、一話で終わってしまった所がやや物足りなさを
感じる。

相手に主導権を持たせていると見せかけ、実際には徐々に
絵里子がペースを握っていたとする辺りは上手く描けている
し、相手がエリートかぶれの人物だけに、逆に相手の思考
や行動も読みやすい部分が有るんだなと思わせる。

山村の扱いが、犯人からカバンをこっそり盗み取ろうとする
役目だけで、過去のエピソードに於いても全く取り上げられ
ない所がちょっぴり笑えた。

最後に何故このメンバーが対策室のメンバーとして選ばれた
のか理由付けしてあり、今更ながらチームに説得力を持たせ
ている。

大澤絵里子 …… 天海祐希 (課特別犯罪対策室・室長)
野立信次郎 …… 竹野内豊 (警視庁・参事官補佐)
木元真実 …… 戸田恵梨香 (科学警察研究所から異動)
花形一平 …… 溝端淳平 (葛飾交番勤務から異動)
岩井善治 …… ケンドーコバヤシ (組織対策課から異動)
山村啓輔 …… 温水洋一 (生活安全課から異動)
片桐琢磨 …… 玉山鉄二 (刑事)

丹波博久 …… 光石研 (刑事部・刑事部長)
屋田健三 …… 相島一之 (刑事部・参事官、丹波博久の側近)
田所幸子 …… 長谷川京子 (科捜研)
森岡博 …… 大森南朋 (政治家秘書)
黒原健蔵 …… 西田敏行 (元国家公安委員長)
黒原理香 …… 成海璃子 (娘、アメリカMIT卒)


小暮雅夫 …… 田中圭 (26歳、一平と同期の元警察官)
花形光代 …… 井上夏葉 (一平の母、母子家庭、弁当屋)
藤森楓 …… 木南晴夏 (喫茶店のウェイトレス、片桐とデート)
犯人 …… 平賀雅臣 (絵里子と野立で倒す)
虎太郎 …… 佐藤瑠生亮 (射撃場で暴れる子供)

西慶子、伊藤正博、萩原利映、星野晶子、大根田良樹
下宮里穂子、窪寺昭、日向とめ吉、市川千恵子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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