BOSS 2
(2011年4月期・フジ・木曜22時枠)

脚本 - 林宏司(1-5)(7)(10)(11)、西平晃太、徳永友一(6)(8)(9)
プロデュース - 村瀬健、保原賢一郎、三竿玲子
演出:光野道夫(1)(2)(5)(8)(11)、石井祐介(3)(6)(10)
田中亮(4)(7)(9)
オープニングテーマ 「Alright!!」Superfly
主題歌「Rollin’Days」Superfly

http://wwwz.fujitv.co.jp/BOSS/index.html



第11話 ゆずれない正義
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対策室のメンバーたちは次々と容疑を掛けられ逮捕される。
しかも花形は田所によって銃弾を撃たれてしまう。
田所は、森岡と共に何ら計画を遂行していた。

一体誰が仕組んでいるのか。濡れ衣を着せられた背景には
環境サミットに行かせない事が目的だろうという。
丹波は野立に対してこの件は俺に任せろと告げる。

真実は野立に、岩井の部屋から出てきた遺体は黒い月の幹部の
ものだった事を告げる。恐らく対策室を48時間拘留する事と
真実が手に入れたディスクを取り返すことが目的だったのだろ
うと告げる。

そんな中、丹波はトップから対策室のメンバーを早く釈放しろ
と命令が有ったことを告げる。

対策室ではこの一件について話し合おうとするが、花形が
来ていない事に気がつく。田所によると高熱で倒れた為に
病院に入院しているという。メールが来ていた事を語る。
この件では相当大きな組織が動いていることが予想された。

一部真実の掴んだ情報の暗号解析が進み、そこには
日本版CIA
計画
や現職の刑事たちの職員番号が掲載されていた。森岡の
番号も書かれているのを見ると、恐らく中心人物である事を
予想する。警視庁の裏金を使って秘密警察のような組織を
作ろうとしているのではないかという。
竹岡首相は開かれた
政治を掲げている為に、組織にとっては邪魔な相手だとして
殺害を企てているのではないかという。

森岡をすぐに掴まえようとするが、逆に森岡が絵里子と野立の
前にやってくる。無駄なことは辞めろという森岡。
資源のない日本では情報こそ身を守る武器であり、諜報機関を
作ろうとしていることを告げる。しかし絵里子はやっていること
はテロ組織と同じだとし、黒い月を隠れ蓑にしているのは
凶悪だと語る。しかし森岡はこの件では官僚・政治家・警視庁
が絡んでいる事を告げ、お前達に計画を阻止することは出来ない
事を告げる。

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対策室はサミットを前にして警視庁内部からの圧力によって
警備の場に立ち会えない事態が起ころうとしていた。
一体誰が何の目的のために対策室の活動を妨害しようとして
いるのか。

この手の内容も10年くらい前に見ると衝撃的な事実の連続と
して楽しめる物があったのだろうけど、今時見ると、どうも
一つ一つの仕掛けが安直な感じに見えるし、正義の為と称して
仲間を陥れていく内容を見ると、食傷感を感じてしまう所も
また事実である。

一つ一つの場面の繋がりがどうもナンセンスに感じてしまう
所が多い。
木元に爆弾を持たせて起爆スイッチを入れさせるのを阻止
させるために格闘させたり、日本の道路事情・ロケ事情にも
依るのだろうけど、森岡が車で逃走した際に、何処に行こう
としていたのか全く意味不明で、突然空き倉庫のような場面
で対決が始まる。

サミット会場にしても、どうも張りつめた緊迫感を感じず、
森岡たちの組織が大きいという割に構成人数があまりに少なく
規模が小さい。

花形が死ぬのか、田所が死ぬのか、絵里子が死ぬのか、森岡が
死ぬのか、みんながみんな死ぬ死ぬ詐欺みたいな状態で、
それでいて奇跡を求めてしまう所など、どれも無理矢理
緊迫感を演出したようにしか見えない所ばかりだった。

最後、理香がいつか私も対策室の一員になりたいと言っていた
けど、父親がこれだけの事件を起こしているのだから警察官/公務員
にはなれないよな。前回の展開の中でも、片桐が犯罪者の家族と
結婚するときにもその事を絵里子から指摘されていたし。

最後に何故絵里子が空港に行ってしまうのかも謎だったけど、
離婚弁護士の紀三郎役の津川さんがカメオで登場。
空港シーンって何らかのお約束になっていたりするんだっけか?

ドラマ相棒なんかの感想の中でもよく書くのだけど、壮大
なスケールの設定で描くよりも、日常の地道な捜査の中での
対策室の一コマを淡々と描いていく方が面白かったりするん
だよね。

日本のテレビ界全体が吉本化・ジャニーズ化しており、コメデ
ィ無くして語れないみたいな雰囲気がドラマ界でも多く、
日本人以外ではなかなか楽しめない内容となっているのが残念。

大澤絵里子 …… 天海祐希 (課特別犯罪対策室・室長)
野立信次郎 …… 竹野内豊 (警視庁・参事官補佐)
木元真実 …… 戸田恵梨香 (科学警察研究所から異動)
花形一平 …… 溝端淳平 (葛飾交番勤務から異動)
岩井善治 …… ケンドーコバヤシ (組織対策課から異動)
山村啓輔 …… 温水洋一 (生活安全課から異動)
片桐琢磨 …… 玉山鉄二 (刑事)

丹波博久 …… 光石研 (刑事部・刑事部長)
屋田健三 …… 相島一之 (刑事部・参事官、丹波博久の側近)
田所幸子 …… 長谷川京子 (科捜研)
森岡博 …… 大森南朋 (政治家秘書)
黒原健蔵 …… 西田敏行 (元国家公安委員長)
黒原理香 …… 成海璃子 (娘、アメリカMIT卒)


竹岡博人 …… 若林豪 (首相)
紀三郎 …… 津川雅彦 (パラリーガル)
西郡住夫 …… 神保悟志 (科学者)

児玉貴志、清水伸、大賀太郎、川嶋秀明、恵有一
岡本正仁、北見誠、戸沢佑介、天現寺竜、平野貴大
佐伯新、佐藤旭


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