ドン★キホーテ (2011年7月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本 - 大石哲也 演出 - 中島悟 プロデューサー - 山本由緒、渡邊浩仁 協力プロデューサー - 松原浩 SPYAIR「BEAUTIFUL DAYS」 http://www.ntv.co.jp/dq/

第1話 子供の味方!?魂が入れ替わったヒーロー
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伝説の騎士・ドンキホーテ。自分を信じて突き進んだ人。
サンチョ・パンサというお供を引き連れて。幸子は小さい頃
そんな人が助けてくれると夢を見ていた。

京浜児童相談所の児童福祉司として働く城田と西脇はこの日、
家庭内暴力が有るのではないかとの通報を受けて、佐藤家を訪
れる。西脇は今日は城田に任せるとするが、城田はマニュアル
通りの対応しか出来ず、ビビリで何も出来ない。

その頃、鯖島組組長の鯖島仁は、ヤスとケン、そして兵頭大介
を引き連れて金の取り立てにいく。

仁は京浜連合総長の鰯原修三から呼び出されると、そこには30
年来のライバルである鯵沢卓巳の姿があった。総長は三ヶ月後
の連合結成の記念日に身をひくことを語り、二人のウチのどちら
かに総長の座を譲るという。

城田は西脇から頑張らないと秋の人事で異動になると脅される。
異動を決めるのは所長の水盛ミネコだと聞くと、城田は張り切
ろうとする。
そんな中、警察署から身寄りのない松浦幸子が万引きしたために、
引き取りに来て欲しいと言われる。城田が警察署に行き、新田刑事から
引き取る。城田は幸子に対して何故万引きしたのか尋ね、
寂しかったのか、それとも注目を浴びたかったのかとマニュアル
通りの対応をする。幸子は貴方のような児童福祉司が居れば
こんな事にはならなかったと告げ、城田に機嫌を取ってその場
から逃げ出す。

更に京浜児童相談所には、虐待ではないかという通報が入る。
全てのスタッフが出払っていたために城田が一人で対応する
事になる。いざ通報の有ったアパートにいくと、そこには
金の取り立てに来ていた仁らの姿もあった。
アパートの上空に暗雲が立ちこめる中、互いにドアを叩くと
同時に何故か互いの体と心が入れ替わってしまうのだった。
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ヤクザと児童福祉司が入れ替わる。
正反対の立場の人間が入れ替わることで、果たして自分たちが
抱える問題が解決するのか。

フジテレビのドラマ「任侠ヘルパー」見たいなドラマになる
のかなと思ってみていたけど、その辺を踏襲しつつ上手く
二人の立場や性格を使って興味深いシチュエーションを作って
いる感じがする。
当初安っぽい設定かなと心配したけど、これならば大丈夫そう
だ。

最近まで見ていた海外ドラマ「HEROES」最終シーズンでも、ヒロは
アンドーの事をサンチョ・パンサだと呼んでいたのを思い出した。

普通に生活していると凝り固まってしまう価値観故に、全く
違った立場の人に問題をぶつけて、既成概念を打ち破っていく。
それがヤクザで有るならば恐れることなく自分の意見に一直線に
なりそうだからね。

取りあえずヤクザが児童相談所の仕事をこなすことは出来る
のかも知れないけど、児童福祉司がヤクザの役割をどのように
してこなすことが出来るのか。その辺は気になるものが有る
かも。
案外ヤクザ役にはもっと、世間知らずで無骨なキャラクターでも
面白かったのかも知れない。松重豊さんとか、高杉亘さんとか、
遠藤憲一さん辺りだとまた、目の前で虐待される子供達に心を
打たれていく辺りに、自分の中の変化を感じていく内容となるの
かもしれないな。

日本のドラマらしく児童相談所の仕事の紹介色が強くなり、
違ったケースの案件を次々扱っていくのかもしれないけど、別に
今回のような児童虐待のケースを何度も描いても良い訳だし、
その辺は柔軟に描いて欲しい。紹介が終わると同時にドラマが
終わるという日本のドラマのパターンもそろそろ変えていって
欲しい所だ。