ドン★キホーテ (2011年7月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本 - 大石哲也 演出 - 中島悟 プロデューサー - 山本由緒、渡邊浩仁 協力プロデューサー - 松原浩 SPYAIR「BEAUTIFUL DAYS」 http://www.ntv.co.jp/dq/

第1話 子供の味方!?魂が入れ替わったヒーロー
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城田と鮫島。朝から服の好みで一悶着する。
二人は入れ替わった時の事を思いだし、同じ事をしてみるが
元の体には戻らなかった。女子高生がハンカチを落としたの
を知り鮫島はそれを渡すと、イケメンから声を掛けられたと
して女子高生達は大騒ぎ。鮫島は城田の体も悪くないと思い始
める。
城田は鮫島に、京浜児童相談所の仕事をきちんとこなして欲し
い事を告げる。もしもちゃんとしてくれないのであれば、跡目
を下りると宣言すると語る。鮫島も了承し、城田に頭として
みっとみないマネだけはするなと忠告する。
城田は鮫島にあゆみから踊りに誘われる事について尋ねると、
アレは自分たちの愛を確かめる行動だという。取りあえず
軽く練習することに。

城田は鮫島を児童相談所まで送っていく。ここでは一番の若手
なので、謙虚にして欲しいと告げる。自分が担当している
案件はパソコンのフォルダーに入っていると告げるが・・・

児童園に見崎駿の姿が有った。一時的に保護している事を聞か
され、最長二ヶ月はここで預かるという。その間に虐待しない
様指導し、大丈夫だと分かれば子供は両親の元に返すという。

鮫島は職場に行くと、先輩の西脇と難波から一ヶ月のコーヒー
係に任命される。恭子と共に引きこもりを担当することに
なった鮫島。

引きこもりの親、坂本由美から話を聞く。
家族構成は、父・修一、長男・祐也、次男・亮介で、引きこも
りなのは次男の亮介だという。引きこもって一年。きっかけは
中学受験に失敗した頃からだという。部屋にいて一言も喋ろう
とせず、メモを渡してくるだけとの事。引きこもりの案件は
かなり厄介で、会話できるまでに1年、外に出すまでに3年は
要するという。父はテイホウ商事、長男はメイリョウ高校の
名門家族だという。カウンセラーの楓は、この子の場合意図的
に喋らないようにしているみたいだとして、その辺に解決の
糸口が有りそうだと告げる。
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鯖島は城田の変わりに引きこもりの少年の問題と関わり合い
を見せていく。引きこもりへの対処は時間のかかる根気の要る
ものだとされるが、鯖島は独特の感覚で少年と接触していく。

ドラマとしてはまるでマッシュアップするかの様に、二つの
全く違う流れが一つの曲を奏でていく感じの内容だった。
別段引きこもりの少年の問題を解決しようとしていない鯖島の
行動が、自然と問題の家庭における必要な事を引き出し、
問題を解決していく。

常識では図れない大胆さや発想の転換が時に必要なもので、
その辺を上手く刺激する内容となっている。
任侠ものとしての精神を上手く漫画というオブラートに包んで
伝えた感じのするものだった。

家族を一つにするために、家族にとって最も煩わしい存在と
して鯖島の存在を浮かび上がらせ、最終的には家族の共同作業
を引き出している。

一方で一番気になっていたのが、鯖島の体をした城田が、
任侠の世界でやっていけるのかどうかという事だ。
力を必要とする世界の中で、彼の低姿勢で慎重な行動がどの
ように上手く展開上絡んでいくのか。
若干こちらのパートは違和感が有ったけれど、その辺も上手く
キャラクターの良さを発揮して強引に片付けたのかなという感じ。
今後城田の人付き合いの繊細さだけで、任侠の世界を渡って
いけるのかどうかは見物だ。