ドン★キホーテ (2011年7月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本 - 大石哲也 演出 - 中島悟 プロデューサー - 山本由緒、渡邊浩仁 協力プロデューサー - 松原浩 SPYAIR「BEAUTIFUL DAYS」 http://www.ntv.co.jp/dq/

第3話 非行少年とお散歩
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城田と鯖島は二人で病院にいき、中身が入れ替わった事を語る。
どうすれば元に戻れるか?とするが、医者は二人の言うことを
信じておらず二人を激怒させる。

城田は児童相談所へと出社すると、今から13歳の少年・松岡
文也を連れて、京浜署少年課の神山が来るという。
いざ神山がやってくると、城田(鯖島)は彼の事を知っており
敵意を燃やす。神山の方もこんな若造に不良少年の相手が出来る
のかと告げる。
鯖島は結婚して三年目にハネムーンに行こうとしていた際に、
神山が鯖島を別件逮捕した事でハネムーン行きが無くなったの
である。

神山によると文也はゲームの海賊版の運び人をしているという。
本人の供述によると、この紙袋をとある場所に運べば1万円を
くれるといわれただけとの事だった。神山は文也を密売組織の
一員だと主張する。

神山の話を聞くが、児童相談所では決して罰を与える場所では
ない事をミネコは語る。しかし神山は本気で更生させるには
性根をたたき直す必要があるとの事だった。
それを聞いた城田は、警察はすぐに人を疑い犯罪者扱いすると
して激怒すると、そのやりとりを幸子は部屋の外で聞いている
のだった。
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城田と鯖島は相変わらず入れ替わったままで居る中で、
城田の体に乗り移った鯖島は、因縁の相手、刑事の神山と再会
する。少年犯罪者・松岡文也を巡り、神山の手柄を阻止する
為に神山は動き回る。

刑事の事を嫌っている鯖島だからこその解決法であり、
携帯で見えない相手としかコミュニケーションが図れない
現代人の事を抓るような展開だった。

互いに足りない物を補いながら一つの物事に対処していく様
が実に面白く描かれている。

ドラマとしてはありがちだけど、鯖島の言動の一つ一つが、
幸子に対して多大な影響を及ぼし、そして児童相談所内でも
上手く影響を与えている所は上手いと思う。
今回の一件では友達作りに於いて、幸子自身にも当てはまる
ものが存在していて、鯖島の言葉が彼女自身にも深く突き刺さ
る段取りは見事な物だ。

人間同士の関係に於いて、必ずしもマニュアル通りの対処が
最良の方法ではない事が描かれ、しかしそんな型破りな鯖島の
言動が全てではなく、知識に裏打ちされる城田のフォローが
行き届いてこその問題の解決という事で、ドン・キホーテと
サンチョ・パンサの関係が上手く描かれている。

児童相談所が犯罪を知りつつも見逃そうとする流れはどうか
と思ったけど、その辺も自供を引き出す形となり、威圧的な
接し方だけが犯罪を防止すると言うことに繋がらない事が描か
れたのではなかろうか。

当初はあんまり期待値の高くないドラマだったけど、この調子
でいけば安心してみられるな。