ドン★キホーテ (2011年7月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本 - 大石哲也 演出 - 中島悟 プロデューサー - 山本由緒、渡邊浩仁 協力プロデューサー - 松原浩 SPYAIR「BEAUTIFUL DAYS」 http://www.ntv.co.jp/dq/

第4話 父子家庭
--------------------------------------------------------
鯖島は城田がキャバクラで酔いつぶれているのを介抱しに
行っただけだったが、あゆみにその場面を見られてしまう。
誤解だとするが、女遊びをするならば堂々としろとあゆみは
激怒。城田は旦那に人前で恥をかかせるあゆみにも問題がある
としてその場を収める。鯖島はビクビクするが、城田は明日
には忘れているだろうという。これ以上ごたごた言ってきたら
あゆみを家から追い出せと。

そんな中、アパートの一室・森口家から火が出ていると通報が
入る。中には4歳の少女。森口唯が一人でパンを焼いて食べよう
としていた。すぐにその父・真一(36歳)が帰宅する。
二年前に妻と死別して以降父子家庭を続けていた二人。
真一は日用品メーカーの配送係をしていた。
京浜児童相談所の児童福祉司たちは、母子家庭ならばともかく
父子家庭は公的支援が少ないのも問題だという。

一方、所長のミネコは今年の夏祭りの件をどうするかと
みんなに語りかける。城田は祭りと聞いて俺はプロだと語る
が、児童相談所内の祭りだと知りテンションが下がる。

そんな中、真一から児童相談所に電話が鳴る。
仕事で遅くなるので娘の事を保育所まで迎えに行けないという
のである。仕方なく亜希と城田が保育園まで迎えに行くと、
保育園の保育士から、唯はまともな子育てが為されていない
のではないかという。

その頃、鯖島はあゆみのご機嫌取りをする。しかしあゆみは
許して欲しければアレを用意しろと要求する。一体アレとは
何なのか。

城田たちが唯を迎えに行き、児童相談所で一時保護する。
すると唯は城田に懐いてしまう。それを見た所長は、唯の
世話は城田に任せると丸投げしてくる。
--------------------------------------------------------

城田は父子家庭でなかなか父親に構ってもらえない娘・唯に
何故だか気に入られてしまう。
合コンに参加したい城田は、なんとか唯を誰かに預けて、自分
は女性とお近づきになりたいと考えるが・・・

力は強いが繊細さに欠ける城田(鯖島)に対して、自分とは
対照的な立場にいる、娘や子供たちを押し当て、そんな子供と
接している間に、上手く社会の問題と接していくという展開
が繰り返されている。

鯖島の行動に対して、あゆみが疑いの目で見たかと思えば、
今度は兵頭が疑いの目を向け、鯖島の隠し子ではないかと
疑っていく辺りが面白く描かれていたし、何よりも香具師と
しての本領を発揮するかのように、完璧な祭りの形を演出して
子供達だけでなく、他の児童福祉司に対して自分の存在を
上手くアピールするような流れだった。

鯖島自身のエピソードが城田のエピソードとの兼ね合いから
バランスとして考えると、やや物足りなさが有るものの、
あゆみの一件で上手く、見せ場を作った感じ。

合コンの件でも、鯖島のジェネレーションギャップが、上手く
女性陣の心を惹き付ける様が上手く描かれているし、魅力的な
キャラクターとして伝わってくる。

城田に引っ張られるようにして、幸子が戦力の一人として
上手く彼女を引き入れているところなど、とても上手い流れ
だった。