Dr.伊良部一郎 (2011年1月期・テレビ朝日・日曜23時枠) 原作：奥田英朗著 脚本：八津弘幸(1) 音楽：�`島邦明 演出：��橋伸之(1) プロデューサー：船津浩一、里内英司、松井洋子 http://www.tv-asahi.co.jp/irabu/

第1話 直木賞トンデモ痛快ドクターの(秘)治療法
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吉安組の構成員は、久流組が彼らのシマのキャバクラに来た事
で抗争が起きる。久流のイサオは何とか敵対する吉安組を
たたき出そうとするが、相手は形勢が不利だと見ると、突然
ピストルを取り出す。そこに久流組の若頭の狩野誠司がやって
くる。餓鬼の癖にそんな危ないものを振り回すなとにらみ付け
ると相手も怯んでその場から立ち去る。狩野は部下のイサオ
たちにもっと気合を入れるよう怒鳴りつける。
しかしそんな狩野も突然先端の鋭いものを見た途端にめまいに
襲われる。

帰宅し、狩野の恋人である樋口和美と会話しているときにも
先端の鋭いものが出てきた途端にめまいを起こす彼。和美は
病院にいきなさいとつげ、付き合う身にもなってとつげる。
病院に行った事が知れたら久流組の恥だと告げる。

しかし狩野は翌日、伊良部総合病院へと足を運ぶ。
心療内科は8階。案内の立て札どおりに歩いていくと、屋上に
通じ、一番奥の倉庫みたいな場所にたどり着く。
中ではこの病院の跡取り息子の伊良部一郎が明るく迎えてくれ
る。狩野はあまりにもふざけた態度をとる一郎に対して、
なめるなよとつげ、自分はヤクザであることを示すために
刺青を見せる。しかし病院ではアイドルも大統領も関係がない
とし、突然彼は奥から看護士のマユミを呼ぶと、突然注射を
し始める。これで治ったのか?と問われるが単なるビタミン剤
だという。
狩野から病状を聞くと、自分は尖った物を見ると駄目だと
告げる。目に刺さるイメージなのか?と問うとまさにそんな感じ
であることを語る。ヤクザならばサングラスをかけたら少し
は先端を見なくて済むのではないかといわれ、暫くは通院して
もらうことになると告げる。今度自分にも本物の銃を撃たせて
ほしいと頼む。
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伊良部一郎は院長の跡取り息子。
彼は精神科医としてこの病院で診察するが、病院にとって心療
内科は病院の片隅にある風変わりな所だった。そんな場所に
尖端恐怖症の患者・狩野誠司がやってくる。

かつてフジテレビが2005年「空中ブランコ」というタイトルで
放送している伊良部一郎が主人公のドラマ。奥田英朗さんの
同タイトルの作品が2004年度に直木賞を受賞している。

その時の伊良部=阿部寛、マユミ=釈由美子、狩野誠司=遠藤健一
吉安龍男=松重豊だった。
また同年に映画として公開された「イン・ザ・プール」も伊良
部一郎を主人公としたもの。フジテレビでもアニメ化されて
いるという事で、フジテレビが暖めてきたドラマを今回テレ朝
が連ドラ版として公開された。

CMを横目で見たときに誰か胸の谷間を出しているなと思って
いたのだけど、まさかその谷間が原幹恵さんではなく余貴美子
さんのものであるとは思わなかった。余貴美子さんも十分に
有りだなと思いつつも、なんだか見て良いのかどうか微妙な
心情があるのも確かだ。

徳重聡さんが砕けた役を演じると言うことで評価してあげたい
気持ちもあるのだが、どうも嫌悪感を覚えるようなキャラクタ
ー像で、全く感情移入ができず、しかも心の病をそんな簡単に
治せるわけがないと思っている事や、今回の患者がヤクザの
世界の人と言うことも有って、いろんな意味で不利な内容だった。

何が面白いのか?といわれれば、やっぱり胸くらいしか今のとこ
ろ列挙すべきものがなく、砕けた役柄を演じている余貴美子さん
の方が伊良部よりも十分にインパクトがある。

正直ドラマ関係のホームページを開いていなければ来週は見ない
と思うくらい辛いスタートだったが、落ちこぼれみたいな伊良部
も実際には良い目を持っているという事が証明されていけば
ドラマとしては良い方向に転んでいくかも知れない。