Dr.伊良部一郎 (2011年1月期・テレビ朝日・日曜23時枠) 原作：奥田英朗著 脚本：八津弘幸(1)(2) 音楽：�`島邦明 演出：��橋伸之(1)(2) プロデューサー：船津浩一、里内英司、松井洋子 http://www.tv-asahi.co.jp/irabu/

第2話 義父への殺人衝動を阻止せよ!!
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啓成医科大学の医学部長に就任した野村栄介は、その就任記念
パーティーを開く。娘の仁美と娘婿で心療内科医をしている
池山達郎。周りの医師たちからは出世のために婿養子になった
と噂していた。
そんな中、栄介には頭が上がらない達郎は、そのストレスから
警報装置を鳴らそうとしたり、綺麗に並べられているグラスを
崩そうとしたり、果ては栄介の首を絞めようかという勢いで
義父に近付く。そんな彼を見て、父親の代わりに出席した
伊良部一郎は、かつての同級生達郎に声を掛ける。
非常ベルを押そうとしていた達郎に何かあったか?という。
そんな行動を見て禁断なのか?強迫なのか?と問うと、多分強迫
だという達郎。伊良部は彼にウィスキーを飲ませると、一度ウ
チの病院に来ないかと彼を誘う。

妻の仁美が息子の拓也を押しつけて女友達と出かけるのを見て
達郎はそんな女性達のスカートをめくる衝動に駆られる。
更に義父・栄介から論文は出来ているか?と問われ、泥を塗るよ
うな事はするなと言われると、再び栄介の首を絞めたがるような
行動を見せる。

達郎は伊良部の病院へと向かう。
心療内科には患者に感心がないというマユミが居た。
達郎は伊良部に自ら強迫神経症で有ることを告げ、自分が人前
で派手なことをやらかそうとしているのが分かるとハラハラ
すると告げる。破壊衝動だなと告げる伊良部。達郎は自ら
心療内科医である事で、強迫神経症について説明するが、
伊良部は教科書通りの説明に退屈そう。一通り達郎の主張を
聞き終わると、野菜不足だとして、一本行っとく?として注射
を撃つ。意味のない注射で診療報酬でも取ろうとしているだろう
と疑う達郎。伊良部は達郎に対して、自分自身の抑圧された
心を解放したい現れだとし、本当に壊したいと思っている事が
有るはずだという。代償行為を見つけたらどうか?とアドバイス
を送る。
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強迫神経症に悩まされる精神科医の池山達郎。
そんな患者である達郎が、現在の抑圧された環境から解き放た
れたいとする気持ちは明らかだが、もっともそれを感じている
のは何か。

今回は強迫神経症の患者を扱ったもの。

ドラマとして興味深くなったのは、そんな症状を持つのが
精神科の医師である事だ。

カツラを被るという行為自体に、自分の内面や腹の内を相手に
隠すような心理的行動だと思うので、そういう意味ではカツラ
を取り去ることが、相手との距離感を縮める良い方法では
有ると思う。
ただそのカツラの取り方がやや幼稚っぽさが含まれていた事も
有って、やや残念なものが有った。

犯罪行為を繰り返して患者を治すなんて、ドラマとしてヤバ
過ぎないか?と思っていたところに、許可をもらっていたと
するオチ。どうやるとそんな許可が下りるのかと小一時間っ
て感じだけど、この世の中、こういうドラマを見て似たような
行動を取ろうとする人がいるのが怖いね。