Dr.伊良部一郎 (2011年1月期・テレビ朝日・日曜23時枠) 原作：奥田英朗著 脚本：八津弘幸(1)(2)、田中一彦(3)、高山直也(4) 音楽：�`島邦明 演出：��橋伸之(1)(2)(3)、常廣丈太(4) プロデューサー：船津浩一、里内英司、松井洋子 http://www.tv-asahi.co.jp/irabu/

第4話 モンスター患者!?究極の臨死体験
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大日本建設の会長でプロ野球球団・大日本ジャガーズのオーナー
の千堂虎雄(78歳)は、セントラと言われ、彼の過激発言はマス
コミの格好のネタとなっていた。
そんな中、彼はカメラのフラッシュによってめまいを起こし
急いで会社のオフィスに向かう。秘書をしている木下則夫は
一度医者に診てもらった方が良いと告げるが、寝れば治ると
してソファーで休もうとする。しかし彼は不眠症であるばかりか
部屋を暗くすることで一気に幻覚が見え始め、どうしても
眠ることが出来なかった。木下は伊良部病院のご子息は精神科
をしている事を告げる。

セントラは伊良部の診療室へとやってくる。
彼の症状を見て伊良部は、老人性のウツは不眠症からくること
を指摘。伊良部はセントラの態度を見て、テレビと同じように
威張っていると微笑む。
伊良部は詳しく症状を聞く。不眠症だけでなくカメラのフラッ
シュが苦手だとすると、伊良部は試しにフラッシュをたいてみ
る。安眠したいならば平静を保つべきだとし、死への不安から
眠るのが怖くなっているのではないか?という。取りあえず
抗不安剤と睡眠導入剤を出すので、かわりに通院するよう告げる。

セントラは役員会議の場で、相変わらず社長や専務の意見に
対立していた。社長の安達は、時代の流れを考えてくれないと
困るとするが、会長は誰のお陰で社長をしていられるのかと
激怒。

会議が終わるとエレベーターに乗り込むが、そこでも彼は
違和感を覚え、まるで闇の中に引き込まれそうな感覚に陥る。
首を絞められるような感覚に、思わず早くエレベーターから
下りたくなる。いざ扉が開くと、それまでとは嘘のように
症状は無くなるが・・・
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今回の患者は、マスコミに良いように発言が取り上げられている
建設会社の会長で、プロ野球球団のオーナーであるセントラこと
千堂虎雄。果たして彼が抱えている精神的な問題とは?

自分もPD持ちなもので結構期待して見ている姿があった。

しかしドラマではどうも千堂虎雄という人物の中に、パニック
障害を患う体質に見えないこともあって、かなりの違和感が
ある。
パニック障害も色んなバリエーションが有るのかも知れない
けれど、パニックにかかるときの表現の中に全く切迫感もなく
本当にパニック障害を扱っているのかさえよく分からないもの
が有った。パニックの状態に陥った時、なんか視界が悪くなっ
たり、息苦しさを感じたりする事が有るのだけど、それを黒い
人の手のような形で表現しているところが、滑稽なものがある。

身内が亡くなる事を機会に、死というものを実感して、得も
知れない漠然とした不安感からパニック障害に陥るというのも
分かるけれど、死を経験させることくらいで本当に治るのか?
という疑問がある。
今まで緊迫感の有る状況の中で、肩の荷を下ろす事の
必要性を訴え、会長職を下ろすことでのプレッシャーからの
開放感から治るケースは無いこともない気がするけど。

伊良部のキャラクターに対する耐性が付いたのか、かなり
見やすくはなっている。

マスコミの過剰な反応を政治家の泉田が叱責する辺りは良かった
ね。そんなマスコミの若手のものが、虎雄に教授を求める所は
少々違和感が有り、一瞬何が起きているのか分からなかった。
まぁ収まり所を良くする過剰な演出なのかも知れない。