Dr.伊良部一郎 (2011年1月期・テレビ朝日・日曜23時枠) 原作：奥田英朗著 脚本：八津弘幸(1)(2)(5)、田中一彦(3)、高山直也(4) 音楽：�`島邦明 演出：��橋伸之(1)(2)(3)(5)、常廣丈太(4) プロデューサー：船津浩一、里内英司、松井洋子 http://www.tv-asahi.co.jp/irabu/

第5話 カリスマ女優の暴かれた秘密!?
--------------------------------------------------------
花巻カオルはカリスマ女優として、40代でも人気を誇っていた。
そんなカオルが出演するドラマを食い入るように見るのは伊良
部一郎だった。マユミに一緒に見るよう誘うが、彼女は韓国
ドラマしか見ないという。
そんな中、伊良部の診察室へ患者がやってくる。
かつてマユミのバンド仲間だという稲田光代と付き人をして
いる久美、そして女優の花巻カオルだった。彼女たちは何も
言わぬまま突然ランニングマシンを取り出すと、そこでトレー
ニングを始める。

6時間前。
カオルは同世代の女優・上村さと美とダフル主演でドラマに
出演することが決まっていた。ドラマのスタッフからお弁当が
用意されているとするが、カオルは体型意地のために油ものは
一切食べない主義。しかしライバル俳優のさと美が美味しそうに
弁当を食べる姿を見せ、自分には独自のダイエット法が有るか
ら大丈夫だとすると、スタッフたちも感心を示す。それを見た
カオルは自分も負けじと、エビフライなどを食べ始め、私は
太らない体質だから、こういうのを食べても平気だという。
スタッフは美容法は何か?と尋ねると、睡眠を良く取ることと
自然体で居ることだという。
しかしエビフライを食べた後、カオルはすぐに脂肪化する前に
燃焼させないとダメだとして、駐車場でランニングを始めよう
とする。事務所の社長・光代は、ここではまずいとして、
マユミが勤めている診察室へやってきたのだった。

伊良部はカオルならば何時来てくれても大歓迎だという。
しかしカオルの姿を見て、もしかすると美容のことを考えると
我を失うのではないか?と尋ねる。カオルはそんな事あるはず
無いと否定するが、明らかに強迫観念が有る事を見抜いていた。

カオルが帰宅するのと入れ替わるようにして妻・茜がやって
くる。チアリーダーの格好をしている彼女は、医師婦人会で
チアリーディングの練習が有るのだという。伊良部は婦人会を
味方に付けておいて離婚を有利に進めようとしているのではな
いか?と疑う。
--------------------------------------------------------

人気女優・花巻カオルは、女優としての美・容姿を保つために
過剰な防衛策を取り、肌の衰えに対して戦々恐々としている
所があった。
そんな彼女に果たしてどのようにして、治療を施していくのか。

強迫観念がそう簡単に治るものではないと分かっている事から
も、どうしても一話で解決させてしまう事に違和感があるな。

しかも今回はおっぱい攻撃が特に目立つものが有り、どうしても
安っぽく見える部分があるかな。
原幹恵さんなどおっぱいがなくてもとても綺麗な人なのに、
なんだかそんな役割ばかりでちょっと可愛そうな感じもする。
露出以外でももっと魅せる展開を用意してあげたい。

ライバルの女優の中にも例外はなく、無理している姿がある
所など、カオルにとっては肩の荷が下りる様な状況だろうし、
子供のためならば出来ないと思っている事も出来てしまうという
所は面白いのだけど、やはり精神的なものなので、そんなもの
で治ってしまうのならば・・・という意識がどうしても払拭
仕切れない。

子供が綺麗で人気を保っている母親のことを尊敬している姿が
有る訳だけど、子供がもっとも求めているものは何なのかと
いう所に着眼点を置いて、美しい母親ではなく、一緒に居て
楽しみ悲しみを共有してくれる人物像であることを知って
いくところは、良くできていたのかな。

40分くらいでドラマが終わりそうな勢いだったけど、最後に
嘘をつくことを辞めるという事で心境の変化を表しているところ
などはなかなか良くできていた。