外交官・黒田康作 (2011年1月期・フジテレビ・木曜22時枠) 原作：真保裕一 企画：臼井裕詞 プロデュース：牧野正 脚本：古家和尚、池上純哉 演出：西坂瑞城、永山耕三 音楽：菅野祐悟 http://blog.fujitv.co.jp/KOSAKUKURODA/index.html

第3話 迫る、再会の時
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メキシコ大使館のレセプションにやってきた黒田と利香子。
利香子は裏口から霜村毅が大使館内に入るのを目撃し、それを
訴えるが、今はこのままにしておこうと黒田はそれ以上の追求
を避ける。

黒田は観上に報告し、メキシコ大使館の調査依頼を求めるが、
現在メキシコとの関係を考慮すればそれは難しいとされる。
しかし大使館が犯罪者を匿っている事を告げると、観上はあんな
子を信じるのか?と告げ、女性は利害が無くても嘘をつくもの
だと告げる。

メキシコ室にいく黒田に鴨田が話しかける。
先日の油田の話や、外務省はアメリカとの関係をもっとも遵守
していることなどを語り合い、黒田がこの部署に在籍するのは
三ヶ月なので、それまで殺人事件のことを優先させてくれと
告げる。そしてなるべくトラブルは避けて欲しいと言われる。

利香子は瑠衣の元を尋ねる。
彼女の中学時代の写真を見ると、同じ部活動に君島の姿が映って
いる事に気がつく。君島について改めて尋ねると、彼は一個上
の先輩だが殆ど部活に顔を出していなかったので話したことも
ないという。何故そんなに君島のことを尋ねるのか?と問われる
と、事件のことで重要な証言をしてくれたからだと告げる。
そんな中、瑠衣の携帯に変なメールが入る。メールの相手に
心当たりはないのか?と尋ねると、そういうば一度そうかと思う
奴を町で観たと告げる。もしかして本物のストーカーなのか?
利香子は彼女に気分転換に何処か二人で行かないか?と問う。
温泉とか良いのではないかと。

利香子は黒田に電話し話したいことがあると告げると、彼は
現在渋谷のビスタホテルに居るので411号室に来て欲しいと
言われる。
ホテルにいくと彼はメキシコ大使館に出入りする人たちを
監視していた。死亡したことで国籍を失ったにもかかわらず、
逃亡のために海外に逃げるのでもなく国内にいるのは何か目的
が有るのだろうという。
利香子は黒田に瑠衣にだけは父親が生きていることを教えない
か?と告げる。ずっと黙っていることに気が引けると語る。
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死を偽装して帰国した霜村毅がメキシコ大使館によって匿われ
ている事を知った黒田は、大使館に出入りする人物を調べていく。
利香子は瑠衣の様子が気になり関わっていると、不審者からの
メールが送られてきていることを知る。

1話、2話とやや不発だったこのドラマも、ようやく興味深い
展開に入り始めた感じ。

ドラマとしては外務副大臣周りのエピソードはバッサリと
切って、本庁や所轄と切磋琢磨の攻防戦を繰り広げながら、
殺人事件周りのエピソードに集中した方が面白いと思う。
やはり外務省としての仕事も同時進行しなければならない事
で、散漫な印象もある。

瑠衣の被害者家族としての一面と、何らかの繋がりが有るで
あろう君島祐太朗との関係が面白く対比され、彼女にはどんな
顔が隠されているのか。

今回狙われているであろう瑠衣に近付いている者は誰なのか、
そして助けようとしている者は誰なのか、その辺の流れが一斉
に動きが見られて、一瞬何が何だか分からなくなる所が面白く
出来ていた。

所轄や警視庁が再び湊教授の件で捜査を始めるという事と、
黒田と利香子の協力関係が解消される中で、二人の役割がどう
なるのか楽しみだ。