外交官・黒田康作
(2011年1月期・フジテレビ・木曜22時枠)

原作:真保裕一
企画:臼井裕詞
プロデュース:牧野正
脚本:古家和尚、池上純哉
演出:西坂瑞城、永山耕三
音楽:菅野祐悟

http://blog.fujitv.co.jp/KOSAKUKURODA/index.html



第4話 王女誘拐事件の謎
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柏田勉がアパートと殺害され、黒田と利香子はそのアパートか
に逃げ去る霜村毅の姿を目撃する。
今まで内緒に捜査していたことがばれてしまい、利香子は捜査
からは外され、黒田も外交官としての仕事に戻ることになる。

黒田は来日する
アリトリアサラ王女のアテンドを命じられる。

悠木と観上は黒田がサラ王女と既に面識があることを掴んでい
た。
8年前に黒田はアリトリアを訪れており、表沙汰にはなって
いないものの、その時に大規模な誘拐組織を検挙しており、
その時にサラ王女も誘拐・監禁されていた事があったという。

日本とアリトリアの友好ガーデンでサラ王女や経済産業省の
村橋
が出席する中、式典が行われる。黒田はそこで警護する中、
フリージャーナリストの佐々木藍子が声を掛ける。王女への
取材は中止になったことを告げるが、黒田は安藤が言っていた
身の回りで情報を追っているジャーナリストが居るといって居た
事を思い出し、それが彼女だと分かる。

一方警視庁では柏田殺人事件を捜査していた。
素行の悪い柏田で有ったが、霜村との接点は見つかっていなか
った。廣田刑事によると、柏田の体には軽度に火傷痕が有り、
スタンガンを押しつけられたであろう事を報告。更に被害者と
もみ合った形跡があり、被害者のツメの中には被疑者の皮膚
片が見つかったという。利香子はこの捜査には一切の関わりを
拒絶されていた。
上司の山路は利香子に対して、霜村が生きているのならば
尚更のこと利香子に情報を話すわけにはいかず、黒田とも今後
連絡を取るなと言われる。

その頃エルナンドは霜村に対して、そろそろ足が付きそうなので
本国に帰国する事を告げる。霜村は自分のせいで済まないと謝罪
する。

柏田が殺害された晩、瑠衣のアパートを尋ねたのは君島祐太朗
だった。瑠衣の父に頼まれてやってきたのだという。
一緒について行くとそこには瑠衣の父・毅の姿があった。
瑠衣は何で生きているのか?と驚き、アメリカで骨だってまいて
きた事を告げる。毅は自分にはやるべき事が有るとして、娘に
謝罪する。

王女サラは予定を変更して、デパートで洋服を物色する。
村橋たちは明日の懇談会にさえ出席してくれればそれ以外は
どうでも良いという。村橋が求めているのは、アリトリアの
発電所建設計画の契約書に国王の変わりに来日したサラに
サインさせる事にあった。アリトリアでは議会選挙が有り、
新政権発足までに発電所建設計画の契約をしないと、新政権は
環境保護重視政策を掲げているので難しくなるとの事だった。

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霜村毅が生きている事で、所轄や捜査一課も捜査を再開する。
しかしその事実を隠し、黙っていた結果、柏田が亡くなった事
で二人は捜査から外され、本来の職務を全うすることになる。

サラと黒田の僅かばかりの自由時間は、日本版「ローマの休日」
みたいな感じがして、もっと見ていたいなと思わせる物が有っ
た。古家和尚さんが担当していたので、そんな映像ももっと
凝った映像で浅草、秋葉原辺りを追求するかと思ったけど、
割と大人しめな感じだった。

黒田が捜査に関与してしまうと優秀なあまりに最短経路を歩んで
しまう事で、上手く霜村の件の捜査を回避するような役割を
与えた感じ。
前回の感想の中では今回とは逆に殺人事件の捜査に集中した方
が良いと感じていたけど、こういう展開もありだと感じた。

柏田が殺害された晩に、瑠衣が父・毅と再会していたこと。
毅は柏田殺害現場付近にも居たわけだし、結構ウロチョロして
いるのね。
瑠衣がそんな父と再会しながらも、困惑している様子が利香子
と再会した時のセリフとして現れているし、ちゃんと捜査して
という言葉から、利香子が使命感を燃やして行くことに繋がる
のかな。

かなりスタンドプレイが過ぎる黒田に対して、どんな罰が与え
られ、今後も殺人事件に関与し続けられるのか。

ドラマではメキシコ大使館からの抗議が有ったみたいだし、
DVD化は無いかも知れないな。そういう意味では貴重かも。

黒田康作 …… 織田裕二 (外交官)
大垣利香子 …… 柴咲コウ (佃署の女性刑事)

観上祥子 …… 草刈民代 (外務副大臣、東大卒、元女子アナ)
悠木圭一 …… 萩原聖人 (外務副大臣秘書官)
斉藤修助 …… 近藤正臣 (外務大臣)
西園寺守 …… 田中圭 (外務省メキシコ室職員)
鴨下祐司 …… 大倉孝二 (守の上司)
山野アミ …… 高橋真唯 (外務省メキシコ室)
武井勇人 …… 樋渡真司 (外務省メキシコ室)
野中美月 …… 三浦まゆ (外務省メキシコ室)
大島寿志 …… 渡辺邦斗 (外務省カリブ室)
安藤庸介 …… 鹿賀丈史 (邦人テロ対策室室長)

山路貴繁 …… 岩松了 (佃署刑事課課長)
廣田 …… 坂田聡 (佃署刑事課)
永井 …… 本郷壮二郎 (佃署刑事課)
女性警官 …… 小出ミカ (佃署刑事課)

新居田 一彦 …… 田中哲司 (警視庁捜査一課・管理官)
鷹村修司 …… 君沢ユウキ (警視庁捜査一課)
大垣 保 …… 六平直政 (利香子の父親。銭湯経営)
大垣 今日子 …… 美保純 (利香子の母)
霜村毅 …… 香川照之 (NPOの医療団「ボーダレス・エイド」)
霜村瑠衣 …… 夏帆 (毅の娘)
霜村倫世 …… 紺野まひる (毅の妻であり、瑠衣の母。故人)
佐々木藍子 …… 片瀬那奈 (フリーライター)
君島祐太朗 …… 西島隆弘 (瑠依と同じ高校に通う先輩)


湊 肇 …… 小田桐一 (被害者・横浜大教授)
柏田勉 …… 八神蓮 (ストーカー)
エルナンド …… ダリオ (メキシコ大使館職員)
サラ王女 …… Jenya (アリトリア国)
村橋 …… 清水紘治 (経済産業省)
花屋の内通者 …… 板倉チヒロ (フラワーメイツの店員)


村岡希美、グリゴリー・アプフチン、古山憲太郎
八幡朋昭、アドリアーナ、花戸祐介、ユノヤ・オカノ


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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