外交官・黒田康作
(2011年1月期・フジテレビ・木曜22時枠)

原作:真保裕一
企画:臼井裕詞
プロデュース:牧野正
脚本:古家和尚、池上純哉
演出:西坂瑞城、永山耕三
音楽:菅野祐悟

http://blog.fujitv.co.jp/KOSAKUKURODA/index.html



第5話 ついに、直接対決
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日本の一部政治家と企業の利益のために環境を無視した建設計画
を阻止するために、サラと共に逃げ回る黒田。
塩浜の倉庫地帯
に逃げ込むが周囲を警察によって包囲される。
経済産業省の村瀬は、この責任は観上に有るとして、黒田の
取った行動の責任を追求すると告げる。

その頃鴨下は西園寺に対して、黒田は懲戒免職は避けられない
のでもう、建設計画のことは忘れろと告げる。

サラは黒田に巻き込んだことを謝罪する。黒田は利香子に電話
すると、警察に包囲されている現状を語り、塩浜の倉庫地帯
から上手く抜け出す道を尋ねる。そういうの得意分野だろう?
と告げると、利香子の誘導で海沿いまで出てくる。船のエンジン
を点火すると、利香子に今から告げる電話番号に電話し伝言
を頼むと告げる。利香子は西園寺に電話する。

そんな中、ついに
アリトリアでは新政権が誕生が報道される。
黒田は観上の元に行く。
警視庁の捜査官達は船を追跡するが、実際には黒田は乗って
はいなかった。
観上は黒田に対して、どういう理由であれこれは外交問題で
許されない事だという。しかし黒田は国益は日本の利益だけ
を考えて無理矢理することではないとし、処分に関してはお任せ
すると告げる。

その頃マスコミはサラ王女の失踪の件がリークされ、村瀬と
大手ゼネコンが不正に発電所建設に於いて癒着していた構造が
取り上げられる。そんな不正を外務省が食い止めたと報道され
ていた。
黒田は西園寺の元に行くとよくやってくれたと声を掛ける。
西園寺は貴方のためにやったことではなく、これはあくまで
自分の判断であるとし、利香子からの電話が無くてもしていた
事だと告げる。

利香子が帰宅すると、母・今日子から先ほどまで瑠衣が居たが
帰宅したという。彼女は一人で困っているので、利香子と一緒に
暮らすことを提案したら、了承したという。明後日には引っ越
しして来るとのことだった。

一方観上はマスコミの前で、アリトリアとは環境配慮型の計画
案で協力することを発表する。女王失踪の件は事実ではなく、
具合が悪かったのでホテルで休んでいただけだと告げる。

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サラ王女が日本との環境を無視した発電所建設と契約しない
様にするために新政権が樹立するまでの間逃亡する。しかし
それは国益を揺るがす行為なのではないかとして、経産省の
村瀬は外務省に激しく抗議を行っていく。黒田は果たして
無事に切り抜けられるのか。

国益という事を考えた場会に、黒田の取った行動が正しいのか
否かが、ドラマを見ている人たちにとっては微妙な感じに
写ったとは思う。そんな臭いをどのように払拭し、黒田のしで
かしたスタンドプレイをどのように終着させるのかが、
ドラマの見所だった。

マスコミを使ってするりと交わす辺り、見事な方法だったし、
外務省・観上にも迷惑をかけるどころか功績として献上してし
まう所など、上手く状況を反転させた感じだった。

再びドラマとしては軌道を修正して、大学教授殺人事件と
霜村毅の消息を辿り、彼が何をしようとしているのかを探る
事になる。作りも丁寧で、新居田が改めて事件を見直すという
名目の上で、視聴者にも事件の流れをおさらいをさせる辺りは
上手い演出だ。

利香子の得意分野を生かす展開を用意したみたいだけど、
流石にあの漠然とした説明だけで、あの状況を切り抜けてしまう
というのはかなりの違和感がある。せめて利香子は衛星を
使えるだけの立場に居れば良いんだけどね。

単なる嫌みな上司だと思われた山路が、アトロン関連に絡んで
いるであろう姿があり、アトロンの件を佐々木藍子を使って
説明させる辺りも上手くできていた。問題は悠木圭一がどの程度
この件に絡んでいるのかという事なのかな。

黒田康作 …… 織田裕二 (外交官)
大垣利香子 …… 柴咲コウ (佃署の女性刑事)

観上祥子 …… 草刈民代 (外務副大臣、東大卒、元女子アナ)
悠木圭一 …… 萩原聖人 (外務副大臣秘書官)
斉藤修助 …… 近藤正臣 (外務大臣)
西園寺守 …… 田中圭 (外務省メキシコ室職員)
鴨下祐司 …… 大倉孝二 (守の上司)
山野アミ …… 高橋真唯 (外務省メキシコ室)
武井勇人 …… 樋渡真司 (外務省メキシコ室)
野中美月 …… 三浦まゆ (外務省メキシコ室)
大島寿志 …… 渡辺邦斗 (外務省カリブ室)
安藤庸介 …… 鹿賀丈史 (邦人テロ対策室室長)

山路貴繁 …… 岩松了 (佃署刑事課課長)
廣田 …… 坂田聡 (佃署刑事課)
永井 …… 本郷壮二郎 (佃署刑事課)
女性警官 …… 小出ミカ (佃署刑事課)

新居田 一彦 …… 田中哲司 (警視庁捜査一課・管理官)
鷹村修司 …… 君沢ユウキ (警視庁捜査一課)
大垣 保 …… 六平直政 (利香子の父親。銭湯経営)
大垣 今日子 …… 美保純 (利香子の母)
霜村毅 …… 香川照之 (NPOの医療団「ボーダレス・エイド」)
霜村瑠衣 …… 夏帆 (毅の娘)
霜村倫世 …… 紺野まひる (毅の妻であり、瑠衣の母。故人)
佐々木藍子 …… 片瀬那奈 (フリーライター)
君島祐太朗 …… 西島隆弘 (瑠依と同じ高校に通う先輩)


湊 肇 …… 小田桐一 (被害者・横浜大教授)
柏田勉 …… 八神蓮 (ストーカー)
サラ王女 …… Jenya (アリトリア国)
村橋 …… 清水紘治 (経済産業省)
経済産業省職員 …… 村岡希美
吉村進 …… 大河内浩 (ブライトン製薬日本支社長)

廣川三憲、三上市朗、グリゴリー・アプフチン、古山憲太郎
八幡朋昭、大塚和彦、石塚初美、大根田良樹、小山紘徳
上谷健一、高野漁、石井拓巳


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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