ハガネの女 (2011年4月期・テレ朝・木曜21時枠) 原作：深谷かほる「ハガネの女」（集英社『YOU』連載中） 脚本：大石哲也 音楽：中塚武 監督：唐木希浩(2)、常廣丈太 プロデューサー：中込卓也・飯田爽、下山潤 チーフプロデューサー：佐藤涼一  http://www.tv-asahi.co.jp/hagane/

第3話 ハガネ、断髪する
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朝から職員室ではハガネのプリンが冷蔵庫から無くなっている
事で騒ぎが起こる。
先日の小火騒ぎは、校長が教育委員会には報告せず内々に処理
している事を知る。

アスペルガー症候群の友喜は生徒達の多数決によってこの学校
に残ることが決まる。
しかし友喜が残る方に投票した人物に対して、生徒達の中には
裏切り者呼ばわりするものも現れる。

そんな中、酒井和也が脱毛症になっている事を知った、明石翔太
秋山蓮、渋谷亮介、津川卓巳は、授業中に10円ハゲが有ると
騒ぎ出す。ハガネは人が嫌がることはしないよう指導するが、
なかなか騒ぎを収めない子供達。和也自身は気にしていないの
で良いと言うが・・・

ハガネは上川に相談に行くと、友喜の件で何故公表したのかと
問われる。ハガネはオープンにする事は失敗かも知れないが、
それを乗り越えることは出来るはずだとし、逃げないことが
重要だと語る。

その頃、水嶋は友喜を呼び出すと、タバコの件で自分が吸って
いた事は誰にも言うなと脅しにかかる。
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真壁友喜の件が一段落する中で、生徒の一人・酒井和也に脱毛
症があることに対して4人の生徒が虐めを始める。しかしその中
の一人・明石翔太は、かつて和也と親友だった。

ドラマとしては、水河小と愛河小の対立の構図が根深く残って
おり、その辺の融合が今回の最終的な目標みたいな感じ。

虐め、仲間はずれの恐怖心など、学園物にありがちな問題が
浮かびあがり、ハガネらしさをどの辺で見出していくのかが
楽しみなところだ。

副担任の水嶋の呆れる態度だけど、それを端から排除しようと
するのではなく、戦力として引き出すために、校長は見守る
姿勢。彼の中に損得勘定無しの熱い教師熱が有るのかどうか。

虐めの件は、なんとも微妙な話だった。
虐めの主犯格の子、他の子よりも体格的に小さいので、謀反
起こされたら呆気なく倒されそうな感じ。虐めを辞めさせる
為には主犯格の子に一発ガツンとしてあげれば、収まる様な
気もするけど、一度友人だとした相手に虐められても尚、
相手の気持ちに立つなど、大人でも中々出来ないことだね。

ハガネの思い切った行動。
賞賛すべき物があるけれど、校長からしたら、ハガネの行動力
が教師としてのスタンダードな姿勢となることにやや違和感を
覚えている。
水嶋に同情している校長の姿は意外だけど、確かに教師によって
は色んな方法論があるので、ハガネだけを賞賛できないか。
水嶋に同情は良いけど、駄目なものはダメであることもまた
事実だと思うが・・・

石井萌々果ちゃん、今回は珍しく裏の有りそうな感じの子だね。
ハガネからの贔屓目な視線を求めているのかな。