ハガネの女 (2011年4月期・テレ朝・木曜21時枠) 原作：深谷かほる「ハガネの女」（集英社『YOU』連載中） 脚本：大石哲也 音楽：中塚武 監督：唐木希浩(1)(2)(5)、常廣丈太(3)(4) プロデューサー：中込卓也・飯田爽、下山潤 チーフプロデューサー：佐藤涼一  http://www.tv-asahi.co.jp/hagane/

第5話 理想の学校ってどこにある
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ハガネはプールサイドでくつろぐ中、塩田が金髪美女をナンパ
している姿を目撃。オランダに居るはずなのに何故日本に居る
のか?塩田はハガネとの約束は忘れたとして結婚指輪をプール
の中に投げ込んでしまう。しかしそれは夢だった。
職員室でその事を告げると、それは予知夢ではないか?という。
水嶋は遠距離恋愛なんてあり得ないという。

授業に於いて、大林海斗が数学の問題を解けずにいる事で、
他の生徒達は迷惑だと告げ、クラスではケンカになる。ハガネ
は二度とそんな事は言わないでと生徒達を説く。変わりに
その問題を古田翼に解かせると、あっさりと解いてしまう姿が
有った。ハガネは出来る子と出来ない子の差が大きすぎるとし
補習授業も考える。

しかし翼はあんなに頭が良かったか?
昨年の担任に話を聞くと、昨年は極普通の成績だったという。
しかし父親は警察庁の官僚で東大卒のエリートだという。
塾にでも入れられたのではないか?との事。

翼はテストでも100点を取る。それを受けて周りの生徒はカン
ニングをしたのではないかとし、ムキになるのは怪しいと言われ
喧嘩に発展する。ハガネはそれを止めるが・・・

ハガネは家庭訪問すると、父・修一と母・早苗が対応に出る。
話を聞けば友達の方が先に挑発しているのだから息子に問題
は無いという修一。しかしハガネは翼の言い方にも問題があり、
そういう考え方は友達から孤立させる事を告げる。修一は
ハガネに対して息子の将来に責任が取れるのか?と問い、現在は
全寮制の学習塾に通わせている事を告げる。

ハガネは水嶋と屋台で飲む。
ハガネは確かに成績が将来の大きな目安になっているのは
認めるが、誰もが勝ち続けることは難しいとし、そんな時に
支える人物が必要であることを訴える。

翼は鷹村塾に通っていた。
塾長は鷹村大介。ここでは成績順に席を決め、最下位が5回
続くと退塾させられるシステムだった。
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ハガネのクラスの生徒の一人・古田翼は、突然3年から4年に
進級すると共に勉強が出来はじめる。話を聞いていくと、
全寮制の学習塾に通い始めたと言うが、突然の変わりように
クラスメイトたちは翼のことをからかう。ギリギリに生活を
していた翼は突然キレ始める。

親の期待に応えたい子供の心理と、そんな子供を眺める親や
教育者の姿を描いた物だった。

学校教育と塾での勉強の教え方の違いを描いた感じの物で、
差が出るのは当然のことだけど、子供の成長に於ける心の問題
を無視した教え方が、将来に於いて本当に成功に繋がっていく
ものなのかどうか。

幸せの考え方の違いというだけで今回の問題を済ませて良い
ものなのかどうか難しい物だけど、ハガネの言っているように
今の教育は子供に甘すぎる部分が多いのも事実。

徹底的に張りつめられた環境ではなく、親や友達との関係も
上手く維持出来れば良いんだけどね。

ちょっとした塩田の登場のさせ方は面白くできていたし、
塩田の存在を謎の大きいお兄さん扱いする辺りも、上手くでき
ていた。

少しずつハガネのペースに巻き込まれていく水嶋の存在など
ベタな立ち位置ではあるけど、初回の頃に比べると随分
水嶋自身の表情の中にも優しい一面が現れるようになってきた
感じだ。

そしてマナと達也の前に現れるビッチな女性・横田香。
何故そこまで弱みを握られているかのように金を渡すのか
ちょっと理解に苦しむけど、笛木優子さんにしては珍しい
ヒール役だね。

バナナマンの相方もカメオ出演。