華和家の四姉妹 (2011年7月期・TBS・日曜21時枠) 脚本：清水友佳子(1)(3)、関えり香、泉澤陽子(2)(4) プロデュース：植田博樹、神戸明 演出：今井夏木(1)(3)、吉田健(2)(4) 主題歌: 星の果て-観月ありさ http://www.tbs.co.jp/hanawake/

第4話 ママの愛は生きている
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幸子が亡くなった事を受け、実父である東堂兵衛が霊安室に
やってくる。そして大悟を見ると、お前が幸子を殺したのだと
語り、離婚が決まっていたそうなので遺体は私が引き取ると
いう。そして葬式の喪主も私がやるという。藤子は33年間絶縁
状態だった事を指摘するが、東堂は大悟を指さし、この男が
幸子を奪ったのだと主張。実家のある倉敷で葬儀を行う事を
告げると、竹美は生前母と仲良くしていたコーラスの仲間や
テニスサークルの仲間の旅費や宿泊費を払ってくれるのか?と
問い、喪主の件では譲るが、通夜と告別式は母が33年間過ごした
この町で行うと告げる。

お通夜に、竹美の元夫・山根だけでなく、藤子の会社の部下、
そして桜子の彼氏の益子もやってくる。
姉妹たちは益子の姿を見ると、桜子の彼氏だとして興味を持つ。
益子は竹美の姿を見ると、あの時の女性だとして、写真を見せ
る。すると竹美はその写真を是非写メで送って欲しいとして
アドレスを交換するのだった。

夜、姉妹達は霊前でしゃぶしゃぶを食べながら、母のことを
思い出す。いつも子供達や家族を優先にして自分のことは後回し
だったと告げ、ママは幸せだったのか?と語る。

翌日、幸子の遺灰を持ち帰ろうとした東堂を竹美は強引に
投げ飛ばし、遺灰を奪い返す。喪主は譲ったが、それ以上は
譲れないと。

初七日が終わり、姉妹達も日常生活に戻る。
しかし相変わらず姉妹は父に対して軽蔑の眼差しを向け、桜子
は荷物をまとめて出て行く。
藤子は現場復帰するも集中を欠き、更にはPRANIの高井からの
仕事を間違えクレームが入る。
一方うめは吉安から作品を評価され、まるで自意識の現れの
様な作品で、デコるだけのミスキャンパス畑野ゆかりの作品
よりも酷いと言われてしまう。
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一家で影の力持ちとして活躍していた母の死に夫や姉妹たち
は意気消沈する。今まで母の事を第一に考えてこなかった姉妹
たちは、母のことを思い幸せだったのかどうか考えていく。

竹美の豪快さというものは決して悪くはないのだけど、どう
してもエピソードの構成の仕方が、典型的な紋切り型で、
イマイチ妙味に欠けるものがある。

藤子が長女として一家を支えていかねばならない責任感を
問う物語がメインなのか、それともうめの心の闇が
メインとして描かれているのかイマイチ明確なものがなく、
何を最も色濃く描きたかったのか。

竹美と益子の繋がりはなかなか面白くなりそうな気配もして
いるけれど、益子は竹美に惚れていったりするのだろうか。
桜子が姉を嫌っていたのも自分の惚れた人を横取りしてしまう
様なキャラクター設定がされている感じだしね。

気になるのは父・大悟の悲しみをフォローする人がいない点
だ。駅のプラットフォームのシーンが描かれていたけど、まさか
父親までもが自殺なんて事にはならないのだろうか。
華和家は比較的裕福そうな家庭なので、姉妹で力を合わせて
生活していくという生活臭が見えてこないのがちょっと設定上
のミスじゃないのかなという気がする。