華和家の四姉妹 (2011年7月期・TBS・日曜21時枠) 脚本：清水友佳子(1)(3)、関えり香(5)(7) 泉澤陽子(2)(4)(6)(8)(9) プロデュース：植田博樹、神戸明 演出：今井夏木(1)(3)(9)、吉田健(2)(4)(7)、武藤淳(5)(6)(8) 主題歌: 星の果て-観月ありさ http://www.tbs.co.jp/hanawake/

第9話 崩れおちる家族
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桜子(貫地谷しほり)は竹美(観月ありさ)と正三郎(加藤成亮)の
関係に気付きながらもそれを隠し、結婚式の準備に余念がない。
そんな中、竹美と正三郎への嫉妬に駆られた山根(田中哲司)が
大悟(遠藤憲一)のオフィスを訪れる。山根は竹美と正三郎がキ
スをしている写真を大悟に渡す。怒りに震える大悟は竹美に、
二度と正三郎に関わるなと忠告する。家族の幸せを考えた竹美
は突然、最初の夫、渡辺(山口智充)とよりを戻すと言いだす。
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竹美と益子がキスするのを山根の指示で宮下徹が写真に収める。
山根経由でその事実を知った父・大悟は竹美に対して、これ
以上家庭をかき乱すような事はしないで欲しいとし、自分は
桜子の味方となって家族を守ると言われてしまう。

竹美の家族の中での役割、そして彼女自身の性格なども含めて、
今まで母親だけしか理解されていなかった竹美の内情を、今回
父親にも伝わっていく様子が描かれた。

竹美の派手な振る舞いから誤解されやすいが、実際には家族の
為を思って動いているとする事実は、このドラマの中でも
最もテーマとしているところなのだろうけど、やっぱりその結果
の先に桜子が犠牲になってしまっている事もあって、どうにも
複雑な心境を味わせてくれる。

家族を守りたい理由の中に、母親の存在を織り交ぜていくところなど、
死して尚母親が象徴的な存在として描かれているし、バラバラに
なることで母親の存在が引き裂かれてしまう様な設定はそれなりに
説得力があった。

それぞれの正義の下で、竹美と父・大悟が家族のために動く
というのはとても興味深く描かれていたし、三角関係の構図も
決して悪くはないのだが、圧倒的に不足する益子の魅力が
どうしても竹美の気持ちを揺るがすほどのキャラクターに見え
ないところが残念だ。

大悟が幾ら頼んでも気持ちというのはなかなか変えられない
というのがこれまた事実で難儀なものだろうし、それぞれにどういう
決断を見せるのかは、それなりのモチベーションを持って
見守ることが出来るかな。