ハンチョウ 〜神南署安積班シリーズ4〜 正義の代償 (2011年4月期・TBS・月曜20時枠) 原作：今野敏 脚本：いとう斗士八(1)(2)、大川俊道、安井国穂、岡芳郎 音楽：遠藤浩二 プロデューサー：橋本孝、遠藤正人 演出：酒井聖博(1)、竹村謙太郎、村田忍、竹園元(2) http://www.tbs.co.jp/hancho/

第2話 殺されたい女…99%予測不可能の真犯人
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8年前静岡で、柴田奈美と二宮遥は下校中に連続無差別通り魔
事件の巻き添えに合い、遥は刺されて亡くなってしまう。

そんな悪夢から目覚める遥の元に刑事課強行犯係の安積と水野
が家を訪れる。同じカザミマンションの一室で起きた事件に
ついての聞き込み調査の為だった。

2時間前の4時15分。
キャバクラ"レインボー"で働くキャバ嬢のヒカルこと末松由紀
(22歳)が自宅で刺されて死亡する。第一発見者は恋人でBAR
"Bianco"で働くバーテンダーの板倉裕人(27歳)だった。
夜中0時頃に由紀から電話が有り家に来るよう言われたという。
仕事が終わった3時頃に彼女の家に行くと、部屋は鍵が開いてい
て中で殺害されていたとの事だった。彼女とは2年前に付き合い
初めたとの事。所沢に彼女の実家が有るために、既に親には
連絡してこちらに向かってもらっているという。
死亡推定時刻はPM11:00からAM1:00の間だった。

安積は奈美に由紀が亡くなった事を話すが、彼女は大したリア
クションも見せなかった。末松は2週間前に引っ越してきており
何か彼女のことを知らないかと尋ねられるも奈美は知らない
として話をやめて部屋に引きこもってしまう。

そんな中、マンション住民への聞き込みの結果、夜10時過ぎに
板倉らしき人物がマンション付近にいたのを目撃されていた。

調べている間に由紀の母・敦子がやってきて遺体を確認する。
確かに娘の由紀だとして母親は泣き崩れてしまう。
安積は先ほど話した奈美の態度が不自然だったことが気に掛か
っていた。

安積はマンションの不動産屋の井上の元を尋ねると、奈美の
事を尋ねる。すると井上からは悪い子では決してないが、例の
事件のせいで影を落としている事を聞く。

一方被害者がキャバ嬢をしていた手前、彼女の部屋に残されて
いた名刺を頼りに常連客の事を調べていく。製薬会社の営業
の木下儀人を訪ねると、由紀は男性から詐欺まがいの誘い方
をして次々と客から金を貢がせていた事を知る。
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マンションで女性の刺殺体が発見される。
聞き込みしている所で、安積は住民の一人・柴田奈美の様子が
変な事に気がつく。一方水野もまた、奈美の母親・敦子の態度
が可笑しいことに気がついていく。

ドラマとしてのポイントは、替え玉殺人である事実をどの様な
形でどの段階で発覚させるのかという点だ。
ドラマは科学捜査に頼る内容ではないので、物証自体は
少なく、想像や推測に頼る部分も多かったが、容疑のかかる
人物の互いの行動を論理立てて、殺人課の刑事達ならではの
嗅覚の鋭さでそれを見破っていく。
何よりもこのトリックを真っ先に見破ったのが須田だったという
所が驚きかも知れない。

今回安積がセリフの中でも語っていたけど、警察官としての
役割が、犯人の検挙だけでなく、被害者たちの救済にも力を
入れているという事で、このドラマとしての主旨を上手く浮か
び上がらせる事にも繋がっている。

鍵を掛けた掛けないの違いを見抜いていく所だったり、
ちょっとした行動や態度の変化で真相を見抜いていく辺りも
刑事としての優秀さを伺わせると共に、事件に真剣に向き合って
いる感じがしてなかなか上手く描かれている。

今回の主人公の親友の嫌な母親役は岡まゆみさんだった。
"まんがはじめて物語"のお姉さん役だったよなぁ。
再放送で見た気がするんだけど、幼いときにモグタンが好き
だった。

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