ハンチョウ 〜神南署安積班シリーズ4〜 正義の代償 (2011年4月期・TBS・月曜20時枠) 原作：今野敏 脚本：いとう斗士八(1)(2)(4)、大川俊道(3)、安井国穂、岡芳郎(5) 音楽：遠藤浩二 プロデューサー：橋本孝、遠藤正人 演出：酒井聖博(1)、竹村謙太郎(4)、村田忍(3)(5)、竹園元(2) http://www.tbs.co.jp/hancho/

第5話 ボクが殺した…13歳の告白!その時母は…
--------------------------------------------------------
119番通報を受け、安積ら神南署刑事達は、牧野家にいく。
すると長男・和樹(18歳)がクビを締められ亡くなっていた。
通報したのは母・敬子で、遺体には顔から白いタオルが被せ
られていた。鑑識によると階段を落ちた後にクビを締められて
殺されたという。
牧野家では家庭内暴力の跡が有った。
話を聞いていくと、敬子は自分が息子を殺害したと自白する。
その姿を次男・真(13歳)が見ていた。しかし安積は、自白する
敬子に違和感を覚える。

取調室で話を聞く。
和樹は3年前から突然引きこもるようになり、暴力を振るうよう
になったという。一端荒れると手がつけられなくなったという。
神南署にも二度届け出が出ているが、その時対応に出た警察官
の柳田によると、被害届を出すよう薦めたが、敬子はそれを
拒否したことで、それ以上家庭のことに介入できなかったと
いう。夫・正彦は、ダイバ建設の広報の仕事をしているが、子育てを
妻に任せっきりで何も子育てにタッチしなかったとの事。

母親が取り調べを受ける中で、次男の真は須田たちの前で、
あんなヤツ死んでも良かった事を告げる。

そんな中、検視の詳細が報告されてくる。
死亡推定時刻は14時半から15時。爪の中から壁を引っ掻いたと
思われる付着物が出てきていた。
安積は敬子から話を聞くが、誰かを庇っている可能性が有る事
を他の刑事達に語る。

翌日にも敬子から事情聴取をするが、やはり自分が殺したと
しか言わなかった。彼女が庇うとしたら夫か次男しかなかった。

村雨たちは、夫から話を聞いていく。当日のアリバイなど詳細
な説明を求める。
そんな中、署に真がやってくると、自分が兄を殺害したと自白
する。兄の来ていたパーカーでクビを締めたという真だが・・
--------------------------------------------------------

通報を受けて現場に向かうと、18歳の長男・和樹が殺害されて
発見される。通報した母・敬子が自白するが、翌日になると
今度は次男の真が自首してくる。果たしてどちらの言っている
事が正しいのか。

どうも受信状況が悪く、放送開始後48分の所で録画が切れて
いました(+_+;;48分というと、犯人が捕まった後で、母親が
やり直しは利かないとして、自殺をしようとする所を子供が
説得をする場面。正直それ以降はどうだったのか分からないと
いう事を前提に書いています。

事件としては、子供を庇う母親の姿と母親を思う子供の姿を
見せる内容なのかと思いきや、実は犯人は別の所にいたとする
オチ。この親子が潔白であることは喜ばしい所だったけど、
犯人が別にいたとする辺りは、少々後付感の強い内容だった。

暴力を振るっていた長男が亡くなった事や、兄の引きこもり
をきっかけにちょっぴり心に闇を抱えている次男の存在など、
今後が大変そうな感じだけど、事件の発端となった父親が
村雨の説得で上手く立ち直ってくれたようで、その辺は一安心
といった所か。"家族のため"という名目が、父親としての
役割を見誤るもので、子育ての失敗の原因としてはありがちな
もの。一家の主としての頑張りの方向性が違っただけで、基本的
には真面目な人なのでは無かろうか。

相変わらず目立つのは須田の役割。
太っている事で被害者に安心感を与えるのだろうか。
子供に対して最も信頼感を得ている様な役処だったね。

近隣の目撃者が穂積隆信さんだった。
今BSで放送している「俺たちの旅」では、気の良い課長役で、
このドラマの田山涼成さんの役割を演じていたりする。70年代の
ドラマから一気に2011年代の作品を見たので年を取ったなという
驚き感が有った。