ハンチョウ 〜神南署安積班シリーズ4〜 正義の代償 (2011年4月期・TBS・月曜20時枠) 原作：今野敏 脚本：いとう斗士八(1)(2)(4)、大川俊道(3)(6)(9) 安井国穂(8)、岡芳郎(5)(7) 音楽：遠藤浩二 プロデューサー：橋本孝、遠藤正人 演出：酒井聖博(1)(6)、竹村謙太郎(4)、村田忍(3)(5)(7)(9) 竹園元(2)(8) http://www.tbs.co.jp/hancho/

第9話 愛と青春の張り込み…桜井刑事、恋をする
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東洋銀行神南支店に拳銃強盗が入る。犯人は二人組で、一人
は逃走した際にマスクを落としていった事から指紋を照合し
特定される。矢吹草太(31歳)。三年前の八月にアルバイト先で
現金を盗み、執行猶予3年の前科のある男性だった。
銀行で発砲した人物は、矢吹以外のもう一人の犯人である事
が判明する。銀行から盗まれたのは8000万円。僅か40秒程度
で金を盗み去っている事から内通者の存在が疑われる。
下北沢に矢吹の妹・香織が住んでいるとの事なので話を聞きに
いくことになる。

須田と黒木は香織から話を聞くが、兄とは三年前の事件から
一度も会っていないという。私はもう兄とは関係がないとの
事。三年前の被害の弁償も香織が払っていることを知る。
香織は喫茶店のウェイトレスとしてアルバイトし、劇団に
入っているという。

矢吹が働いていた運送業者では三日前に彼が辞めている事を
知る。ロッカーの中には、劇団のチラシが入っており、それ
が香織の所属する劇団の物であることが分かる。もしかして
香織が兄の事を匿っているのではないか?と疑われる。

桜井と村雨は、香織の住むアパートの向かいのアパートに
部屋を借りて張り込みすることになる。
香織がアパートから出てくると、桜井はずっと尾行する。
彼女の働く喫茶店"マリモ"にいくと、就職浪人を装う桜井。
そして劇団スペースオリオンに行くのを見届ける。そして自宅
まで監視する桜井は、村雨に対して彼女がはウソをついて
いるようには見えないとするが、先入観を持つなと注意される。

一方東洋銀行神南支店では融資担当の男性・石川恒男が翌日
から会社を休んでいる事が判明する。男は矢吹と同じ年齢で、しかも
出身地が同じ静岡で有ることから関与が疑われるのだった。
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銀行強盗事件が発生し、すぐに犯人の一人・矢吹草太の身元
は明らかになる。彼を捜すために、彼の妹・香織の元を尾行
し、張り込みして、彼からの接触がないを調べていく。

久しぶりに桜井が主役のエピソード。

人の良さから幾ら捜査の為とはいえ、嘘をつくことに躊躇い
を見せると同時に、それがちょっぴり恋心を抱く相手である
ならば尚更の事と言った感じの内容だった。

上手くできていたのは、村雨や水野をそれぞれに兄や姉の
立場に於いて、桜井の経験や成長を見守る展開になっている
事か。兄・草太を逮捕後、安積自身も桜井に香織の対処を
任せているし、良い感じで役割を与えた感じになった。

兄と妹の絆やら、不遇な境遇による現状やら、不器用だが
妹を見守る兄の視線など、ありがちだがちょっぴり切なく
させる。

もう少し長いスパンで桜井と香織の関係を育んでいき、
完全に恋愛関係が成立していたりすると、ドラマとしても
盛り上がりそうだけどね。香織がとても物わかりの良い人
だったので助かったかも。

門倉が一体誰なのか。
今回登場人物も少なかったし、なんとなく分かってしまう
ものが有ったかな。