ハンチョウ 〜神南署安積班シリーズ4〜 正義の代償 (2011年4月期・TBS・月曜20時枠) 原作：今野敏 脚本：いとう斗士八(1)(2)(4)、大川俊道(3)(6)(9) 安井国穂(8)、岡芳郎(5)(7)(10) 音楽：遠藤浩二 プロデューサー：橋本孝、遠藤正人 演出：酒井聖博(1)(6)、竹村謙太郎(4)、村田忍(3)(5)(7)(9) 竹園元(2)(8)(10) http://www.tbs.co.jp/hancho/

第10話 最終章前編!ついに殉職者が…凶弾に散る
--------------------------------------------------------
2ヶ月前、覗きをしていた本宮照之が少年グループの三人、
柴崎卓、友部真一、中川陽平によって殴られる。

代々木公園で遺体が発見される。凶器は銃で公園の植え込み
から発見される。身元を示すものが無く、財布の金には一切
手を付けられていない事から、金目的ではない事が推察される。
銃は至近距離が撃たれたもので、使われた銃はスミス&ウェッソ
ンの38口径。
聞き込みしていると緒方という男性から、昨晩新宿駅に向かっ
て走り去る男を見たという。男は渋谷でグループ"タイガー
シャーク"を率いる柴崎卓だという。笹塚のアパートに住んで
おり実家は川越だという。

柴崎のアパートを調べるが犯行に関わるものは発見されず。
須田は柴崎が描いたと思われるノートを見つける。そこには
写生画が描かれていた。川越の実家から事情を聞きに行くと
特に家庭に問題が有るようには見えなかったが、息子のする
事に親は無関心のようだという。

そんな中、亡くなった遺体は、板東連合系・亜麻田組の幹部
小淵沢茂雄だと判明する。
それにより捜査一課の高野たちも今回の捜査に加わることに
なったとの事だった。かつて渋谷の若者グループと亜麻田組の
間で覚醒剤がらみで争いに発展したことが有ったという。

高野達がやってくると、覚醒剤がらみのグループ抗争が今回の
件でも関わっているのではないかとの見解を見せる。しかし
ヤクザが背中を見せて至近距離から撃たれるだろうか?との
事だった。

高野は安積を呼び出すと、村雨の件で話をする。
村雨は本庁への栄転なのに、未だに迷っているとし、まさか
村雨を飼い慣らして将来を潰そうとしているのではないよなと
言われる。安積はそれを否定する。

一方聞き込みしていると、柴崎が過去にみどり銀行青山支店の
本宮照之に暴行し訴えられていたが、その訴状を取り下げられ
ている事が分かる。その後に亜麻田組のヤクザにボコボコに
されたとの事だった。
--------------------------------------------------------

公園で殺害された人物はヤクザの幹部・小淵沢茂雄だった。
調べていくウチに、若者の柴崎卓と揉め有っていたことが
判明するが、柴崎の供述から、彼が犯人だとするには何処か
しっくり来ないところがあった。柴崎たちに襲われた事のある
銀行員の本宮照之と小淵沢の関係を調べていく。

村雨が栄転するかどうかで悩む中での事件であり、そして
今回は安積と高野の計らいによって、村雨が事件の指揮を
取るというもの。安積としては送り出す意味合いがあったのか、
そして高野も村雨という人物をより大成させるために見守って
いたのか。

事件としては焦臭い少年よりも、堅物の銀行員の方が怪しく、
人は見かけによらない事を実感させるもの。

高野が初登場の話から比べて随分理解者としての一面を見せ
始めている感じがするけど、その辺が妙な死亡フラッグに
繋がっていたのかと感じさせる。

ハンチョウの元で働きたいとする気持ちも分かるし、逆に
安積たちの送り出す気持ちを考えれば、それを素直に受け止
めるのもまた役割では無いのかなと思ってみたり・・・

結局柴崎という若者の実態がよく分からなかった。
悪い事をしているのならばしているだけの罰は受けなければ
ならないし、誤解されているので有れば、安積班の言うとおり
ねばり強くチャンスを待つしかない。俺の言うことを警察は
信じてくれないのだろうという背景には大抵、信じてもらえる
だけの行動をこれまでに取っていないからなんだよね。