ハンチョウ 〜神南署安積班シリーズ4〜 正義の代償
(2011年4月期・TBS・月曜20時枠)

原作:今野敏
脚本:いとう斗士八(1)(2)(4)(12)、大川俊道(3)(6)(9)(11)(12)
安井国穂(8)、岡芳郎(5)(7)(10)
音楽:遠藤浩二
プロデューサー:橋本孝、遠藤正人
演出:酒井聖博(1)(6)(12)、竹村謙太郎(4)、村田忍(3)(5)(7)
(9)(11)
竹園元(2)(8)(10)

http://www.tbs.co.jp/hancho/



第12話 正義の代償…すべての謎が明かされる時
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安積が町中でライフル銃で撃たれ倒れる。
すぐに救急搬送され手術を行うと、何とか無事手術が終わるも
仕事に復帰できる保証はないといわれる。
捜査本部では
内藤の犯行だと見ているが、安積班では違うと
見ていた。村雨は、安積がこのような状態でもやるべき事を
しようと声を掛ける。全ての真実は、
中原美奈子の自殺の真相
の中に隠されているのではないかと告げる。

日下部滝本に対して、逃走中の内藤が先に所轄に掴まえられる
事が有ってはダメだと告げる。

須田はかつて内藤を掴まえたことがあり、内藤の携帯電話に
メッセージを入れる。現在本部ではお前の事を重要参考人と
して追っているが、自分にはお前が犯人とは思えないことを
訴える。

そんな中、自殺した美奈子の件で新たな事実が発覚する。
かつて彼女はひき逃げ事件の目撃者として
狛江東署に出頭して
いる事。しかし目撃した時間がAM4:00という時間から、不自然
ではないかという。しかも目撃された車両と現場の証拠は一致
しておらず、しかもその事件を担当したのがなんと本庁の日下
部たちである事が分かる。

病院で入院していた安積は目覚める。ずっと寝ずに付き添って
いた娘の涼子は安心した表情を見せる。
安積は村雨に、心配するよりも捜査をして欲しい事を告げる。

そんな中、ひき逃げ事件に於いて被害者で当時新聞配達の
アルバイトをしていた
川上幸一の両親に話を聞きに行く。
すると美奈子らしき人物が逃げるようにして立ち去っていた事
を覚えていた。後ろめたさがあるのか?それとも嘘の証言を
したのか? 恐らく真犯人を庇うための行動だろうと告げる。

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安積は撃たれるものの奇跡的な回復を遂げる中、事件は予想
していた通り、美奈子が自殺した原因の中の全ての発端が
有り、逃げ回っていた内藤の証言で誰が犯人なのか掴んで
いく。

シーズン4のタイトル通りの"正義の代償"が描かれた話だった。

犯人は一番の本命だった滝本だった事で少々呆気なさを感じ
たり、安積の異常な回復力がちょっぴり違和感有る形で描か
れる。最後に安積の主張によって見せ場を作るのであれば、
もう少し軽めの怪我にしておけば良かったのにね。

正義感をはき違えて、大義のために小さな事は犠牲にしてい
くものの、既に小さな事件としては扱えないほどに事態は大
きく広がっていくことも有り、安積が語るように滝本自身も
自分の過ちの大きさに戸惑っていたのでは無かろうか。

警察上層部によるありがちな事件の隠蔽ものだけど、父親で
刑事局長の男性は、この事実を知らずに居たわけで、
その辺は救われるところ。

何よりハンチョウらしさを描いたのは、須田が容疑者の内藤
から信頼を得ているという事か。

ハンチョウが居なくても的確な捜査をする姿があったし、
本庁の刑事に負けないほどの信念で事件に対処する姿を
見せられたと思う。

高野警部をシーズン4で殉職させてしまったのは少々残念。

安積剛志 …… 佐々木蔵之介 (刑事課強行犯係・係長)
村雨秋彦 …… 中村俊介 (刑事課)
須田三郎 …… 塚地武雅 (刑事課)
水野真帆 …… 黒谷友香 (刑事課)
黒木和也 …… 賀集利樹 (刑事課)
桜井太一郎 …… 山口翔悟 (刑事課)
速水直樹 …… 細川茂樹 (交通課・係長)
金子禄朗 …… 田山涼成 (刑事課長)
安積涼子 …… 渋谷飛鳥 (新人看護師)
山口友紀子 …… 安めぐみ (東報新聞記者)

石倉晴夫 …… 唐十郎 (鑑識)
高野雄司 …… 宇梶剛士 (捜査一課)


中原一平 …… 本宮泰風 (42歳、調布北署警察官)
日下部謙三 …… 小木茂光 (警視庁・管理官)
滝本哲也 …… 津田寛治 (警視庁・警部)
中原美奈子 …… 広澤草 (一平の妹、半年前に自殺、保育士)
高野雄介 …… 大和田健介 (刑事の息子)
内藤英治 …… 弓削智久 (銃密売、サーフショップ経営)

広澤草、松林慎司、大和田健介、和希沙也、坂口進也
三谷侑未、加門良、前田一世、小豆畑雅一、津山博


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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