陽はまた昇る (2011年7月期・テレ朝・木曜21時枠) 脚本：井上由美子 演出：秋山純 プロデューサー：黒田徹也 http://www.tv-asahi.co.jp/hiwamatanoboru/

第2話 くたばれ鬼教官!
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30名の遠野組の生徒達は正式に巡査の階級として警察官になる。
訓練の日々に生徒達の体は悲鳴を上げるが、更にきつくなると
聞いてため息。遠野は生徒達の前で、半年後には現場に赴任さ
れるので緊張感をもつよう告げる。

遠野は捜査実務の授業に於いて職務質問を取り上げる。
職務質問はまともに答えてくれる人ばかりではなく、時には
危険を伴う物だという。湯原と宮田はペアになって、遠野を
相手に職務質問するが、遠野から身分や情報を引き出すことは
出来なかった。見知らぬ人間から免許書などの提示を求める
事は傲慢な行為である事を認識するよう告げる。生徒達は
どうすれば良いのか?と問うが、遠野は自分は何かを教える
つもりは無いとし、全て自分たちが考えて答えを出すのだと
告げる。

一方佐知子は内堀の元に行くと、遠野のやり方は危険だと告げ
る。特に立て籠もり事件の現場に訓練生を実習として体験された
こと。しかし内堀は佐知子がここまで熱くなるとは思わなかった
とし、彼の存在は良い刺激になっているのではないかと告げる。

そんな中、宮田を始めとする4人の生徒達は、訓練後に美味しい
ラーメン店に行こうと誘う。湯原と松岡はそれを止めるが、
彼らは学校を抜け出し、遠野に見つかってしまう。
警察学校の規則に反する行為で普通は退学だとするが・・
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いよいよ警察官としての一歩を踏み出した訓練生達。
半年後に現場に赴任されるまでに警察官としての実務的な指導
を受ける中で、宮田たちは寮を無断で抜け出したことで問題が
起こっていく。

今更ながらこのドラマ、井上由美子さんのシナリオなんだなと
思い出す。「同窓会〜ラブ・アゲイン症候群」の時も形は
違えど、二人の逃避行が演出上加味されていたけど、このドラ
マで逃げ回る奈津美と安西の姿は、そんな一面を彷彿とさせる。

さてドラマとしては、宮田英二をフューチャーした話だった
けれど、宮田自身の何処に警察官としての資質を感じるもの
なのか、そして湯原が何故宮田をライバルだと認めたのか。
その辺の言及が一切無いままに彼のことを持ち上げてしまった
感じばかりが残る話で少々違和感が残る。
確かに三浦春馬くんのドラマ界での地位を考えれば、それが
資質にも思えてしまうけれど、もう少し宮田の中の才能の片鱗
でも見せてから今回のような展開になればそれなりに納得する
内容だったんだけどね。

職務質問に対する指導は、遠野らしい型破りなところで、
俺は一切教えないとしながらも、十分教えてますよと言った
展開だったが、それも遠野の優しさと見れば決して悪くは
ないものが有った。その後に全員を警察官として育てることを
誓う流れに導かれているし、ようやく遠野の中でもエンジンが
掛かり始めたのかも知れない。