陽はまた昇る (2011年7月期・テレ朝・木曜21時枠) 脚本：井上由美子 演出：秋山純 プロデューサー：黒田徹也 http://www.tv-asahi.co.jp/hiwamatanoboru/

第3話 初めての拳銃
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いよいよ訓練生たちは射撃訓練の授業に入る。
拳銃とは人を殺すために作られたものだと語る一行は、緊張感
の無い訓練生たちに厳しく接していくが・・・

ドラマとしては面白くできているのに、どうしても学生のノリ
が抜けず、宮田の軽いトーンで語られると、物語全体が安っぽく
感じられる。
特に目的もなく入ってきた宮田と、過去を引きずり是が非でも
警察官になりたい湯原の温度差は確かに面白く写るけれど、
そろそろ映画「ポリスアカデミー」ちっくなキャラクターたち
にも、身を引き締めるようなものが有っても良いのでは無かろ
うか。
始めからそのトーンで描いていればまだ分かるんだけど、
どうしても一行との温度差を考えると、生徒達の間だけの問題
では済まされないものが有る。

今回、銃を取り上げたのは、いよいよ警察官としての自覚を促すには
最適なエピソードではなかろうか。
銃に対する姿勢というのはよく描かれていたと思う。
都合良く拳銃を失う警察官の物語が一気に集結してしまった
印象もあるけれど、一行の常識外れの生徒への対処法という
のは、なかなか惹き付けられるものがある。訓練生にして見れば
憎しみの湧くキャラクターで有っても、彼に執着するだけの
興味深いキャラクターが描けているし、卒業すればまさに思い出に残る
教官で有り続ける気がする。