陽はまた昇る (2011年7月期・テレ朝・木曜21時枠) 脚本：井上由美子 演出：秋山純 プロデューサー：黒田徹也 http://www.tv-asahi.co.jp/hiwamatanoboru/

第6話 おとり捜査
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杉崎は安西の居場所を探るために、奈津美を意図的に泳がせ
た結果、被害者が出てしまう。焦った杉崎は遠野から事情を
聞きだそうとして、授業中の遠野を警視庁にまで呼び出す。

自らの身を犠牲にして生徒達に取り調べに対するハウツーを
教える遠野の姿。
そこには生徒と教官ではあるが、信頼感というものが築き上げ
られており、遠野の指導が間違っていなかった事を示唆してい
る。

告白は警察官としてのタブーを示唆するものだし、信頼感が
有ってこそ語られるべきものなのだろう。
同じ教官の白石の時には頑なにプライベートを語れずにいたの
に、生徒たちの前では話してしまう当たりが、白石にとって
見れば、ちょっぴり切なさを生んだ感じか。

ただ無骨な遠野の姿だけど、言っていることは全て正しい事で
そして何よりも実践を全て見据えて指導している点で、上手く
訓練生たちを現実へと引き戻している感じはする。

生徒達への指導法とは逆に妻に対する扱いやらこれまでの態度が
誤っていた事を悟る当たりも、遠野という人物が決して無骨な
だけの人間ではないことを上手く表現しているのではないか。

湯原と宮田の性格の違いもこれまでになく上手く描かれていた
しね。

唯一の難点は、宮田が遠野に告白させる際に、もう少し遠野の
心を揺さぶる何かが有れば良かったのかな。
白石を通して訓練生が遠野を心配している事が伝わっている
訳だし、宮田が前日に遠野に電話している時点で、遠野の心は
告白側に向かっていたのだろうなと思う。