陽はまた昇る (2011年7月期・テレ朝・木曜21時枠) 脚本：井上由美子 演出：秋山純 プロデューサー：黒田徹也 http://www.tv-asahi.co.jp/hiwamatanoboru/

第8話 殺意の教室…30人の人質
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安西は遠野と会った後に所轄の警察官に声を掛けられた事から
遠野が裏切ったと感じ、彼が勤めている警察学校に潜入し、
遠野が教える訓練生たちを人質に立て籠もる。
遠野はすぐに駆けつけると、自分に説得させて欲しいと頼み
室内へと入っていく。

遠野が生徒達に現場での最後の授業を行うような話だった。

安西と遠野の化かし合いのような展開はなかなか面白かった
けど、安西が遠野を恨むのは筋違いだし、その辺を訓練生達が
上手く主張してくれたと思う。
これまでに築き上げてきた遠野と訓練生の絆は、幾ら安西が
壊そうとしても揺らぐことはない関係として描かれ、生徒と
の間の阿吽の呼吸というものを感じさせる作りだった。

どんな形で形勢を逆転させていくのか気になっていたけど、
もう少し何らかの作戦らしい作戦が有るのかと思ってみていた。
完全にアドリブっぽい動きで、その場しのぎって感じがする
所は何とも言えないところがある。

人質は多いほどに犯人側に不利に働く訳で、一人で監視するに
は相当な集中力と疲労感が付きまとうものだ。
一人を殺せと言われた時点で、訓練生ならば全員で安西目がけ
て力業で制圧しても良かったんじゃないかな。運が良ければ
全員助かるだろうし、一番リスクの高い湯原さえ安西の銃弾
を交わせればそんな作戦も可能な感じだ。

安西を制圧しそうな所に突入部隊によって邪魔されるという
のが最高の皮肉なんだろうけどね。

校長が遠野を引き入れた理由の中にもっと何か隠されていると
思ったけど、結果的には遠野を引き入れることで安西逮捕を
目標としていたのね。その辺はちょっとあっさりとしすぎていたかな。