ホンボシ 〜心理特捜事件簿〜 (2011年1月期・テレビ朝日・木曜20時枠) ゼネラルプロデューサー：井土隆 プロデューサー：井上千尋、目黒正之、和佐野健一 脚本：丸茂周(1)、真部千晶(2)、武上純希 音楽：吉川清之 監督：猪原達三(1)(2)、石川一郎、藤岡浩二郎 http://www.tv-asahi.co.jp/honboshi/

第2話 嫌われる女!!疑惑のママ友に秘められた殺意
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緑丘ハイツの5号館の屋上で巽響子(35歳)が遺体として発見
される。見つけたのは管理人。最近この界隈で黒いフードの
男が目撃されており、ストーカーでは無いか?と、マンションの
住民、三田延子や大森克子は語る。
死亡推定時刻は21時から23時。頭部に挫傷が有り、被害者の
自宅の壁から血痕が発見されたことから、そこが現場だと
判明する。響子の夫の・巽悟史は、いつも帰宅するのが遅い
為に夫婦は別の寝室で寝ており、この日も帰宅した時には妻は
子供と寝ているかと思ったという。玄関の鍵は開いていたが
妻が鍵をかけ忘れただけだと思っていたと告げる。
この日は息子・竜太の誕生日会をすると言っていた事を話す。
桐島は食器洗い機やゴミ箱を見て、それ相応の人数が集まって
いたであろう事を知る。

捜査会議が開かれる。
現場には夫の指紋しか残されておらず、犯人は現場を綺麗に
掃除していった事が伺えた。掃除する事に慣れている人物、
主に主婦ではないか?と御子柴衛は語る。更に友枝凛子も服装の
乱れが無いことを理由に女性の線が高いことを告げるが、
他の捜査班は近くで不審な男性が目撃されていることから、
男性の可能性を告げる。この事件の二ヶ月前には左京区のマン
ションでも同様の不審者が目撃されていた。

桐島は何故犯人は被害者を屋上に運んだのかについて頭を
悩ませる。御子柴によると統計的には、犯人は逃げる方向に
動く物だと告げると、恐らく犯人はマンション内部の人間を
疑う。

誕生日会に出席した607号室の山口家を訪れる。
妻の佳恵は、20時半まで誕生日会をしていたという。桐島は
その時に撮影したビデオカメラを見せてくれないか?と頼む。
その中には、松園町の住民である栗橋友里や原弘子の姿も
有った。みんな子供の幼稚園"コドモのイエ幼稚園"のママ友
だった。
桐島は冷蔵庫の中を勝手に調べると、冷蔵庫の中を見れば
どんな傾向か分かるという。佳恵に対して何か隠しています
よね?と問いつめるも、答えようとはしなかった。
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マンションの一室で殺人事件が起こる。
被害者は幼稚園児の居る主婦の巽響子。殺害現場は部屋の中だ
が、何故か屋上にまで遺体が運ばれており、部屋は指紋やゲソ
痕を全て消し去るほど周到に掃除していたことが分かる。
それと共にマンションの周辺では怪しげな男性が目撃されて
いた。

字幕で観ているとすぐに容疑者らしき人物って分かってしまう
欠点があるな。今回も冒頭から明らかに強調して噂を吹聴する
女性の存在が有り、何らかの関わりがあることを予感させた。

初動捜査としてはほぼ完璧な物があり、プロファイラーチーム
が女性だと導き出したのに対して、他の捜査員があからさまに
容疑者男性を強調しているところなど、プロファイルチームの
優秀さをより際だたせる為の演出が施されていた点は
少々ベタな印象。

人の噂に対する心理的描写で有ったり、マンション住人の
集団心理と称して、黒い男の虚像を築き上げていくところなど
説明するまでもなく想像はできるけれど、ドラマとしては面白く
出来ている。

桐島の行動の全てが一見関係なさそうに見えるけれど、最後には
合理的な行動である事が分かる所など良くできている部分。
ただ嘘をついているときの行動心理とか、有る程度分かり切った
描写に関しては丁寧に説明すると逆にくどいVTRになる
ので注意が必要かも知れない。

ドラマとしては仲違いしたママ友たちの殺意を上手くミスリ
ードとして呼び起こして、実際には関係なさそうな所から
殺意を浮かび上がらせる所など、良くできたシナリオだった。