ホンボシ 〜心理特捜事件簿〜 (2011年1月期・テレビ朝日・木曜20時枠) ゼネラルプロデューサー：井土隆 プロデューサー：井上千尋、目黒正之、和佐野健一 脚本：丸茂周(1)(3)、真部千晶(2)(4)(5)(6)、武上純希(5) 音楽：吉川清之 監督：猪原達三(1)(2)、石川一郎(3)(4)、藤岡浩二郎(5)(6) http://www.tv-asahi.co.jp/honboshi/

第6話 疑惑!!美しすぎる課長の殺意と嘘
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凛子は出勤中のバスで同じブランドのバッグを持った同世代の
女性の姿を見かける。

(株)彩京硝子に一人の男・新田英佑がやってくる。これから
奴らを皆殺しにするとインターネットで呟くと共に、人事部に
入るとナイフを振り回して次々と人を刺していく。
内定取り消しによって人生を狂わされたとする者の仕業だった。
典型的なジェーソンロドリゲスタイプだという御子柴。

新田は北山晴紀の社員証を使って会社内へと入り込んだ訳だが、
北山の遺体が会社の非常階段から落下した格好で見つかる。
死亡推定時刻は、落下したときに壊れた腕時計から、昨日の
夕方6時45分だと判明。遺体には繊維片が付着し、容疑者の服
を掴んだであろう事が分かる。

吉村は北山が勤めていた営業三課の社員から一人一人聴取を
行うことを告げ協力を求める。

当日の被害者の足取りを聞いて回ると、彼の上司の小嶌智彦
は6時40分頃、彼はタバコを吸うとしてオフィスから出て行っ
たという。大抵営業部の喫煙者達は、非常階段の踊り場で吸って
いるという。
現場には被害者のタバコが落ちているが、消した跡は無かった。
梶原は非常階段で容疑者のものと思われる繊維片を発見する。

桐島は今まで見つけた証拠品から、大抵非常階段のような所に
来ると他人が来れば警戒態勢に入る者だが、タバコの吸い殻を
見た限りでは警戒心を見せていないという。恐らく顔見知りの
犯行だという。

鑑識から繊維片はウール素材で、緑色の毛糸だという。
社内でナイフを振るった新田はアリバイが成立していた。

そんな中、桐島は凜子が社員の一人・矢吹洋子の姿を見て
知り合いなのか?と尋ねる。朝のバスで見かける人だというと
それはファミリアストレンジャーと呼ばれるものだという。
よく見かける他人、知り合いではないのに知っている状態の
事をそう言うのだと語る。
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硝子関係の会社で起きた殺傷事件と殺人事件。
二つの関連を調べる中、関連性はないと判断され、社員達の
アリバイを聞いていく。すると当初はアリバイが成立している
と思われた矢吹洋子が会議中に部屋から抜け出していたことを
知る。彼女は犯行を否定するが・・・

今回は凜子が主役の話だった。
彼女自身が今の仕事や境遇に悩み抱いて居たところ、今回の
容疑者の矢吹洋子もまたその境遇が似通った所があって、肩入れ
しすぎるために捜査に支障を来す。
しかし全ての人が桐島の様になる必要もなく、自分のやり方を
貫く事で見えてくるものがあるということで、捜査法自体を
改めるのではなく、彼女自身の特製を活かす結果となった。

現場の繊維片が最後の決定打となる事件だったが、容疑者と
被疑者が偶然にも同じメーカーの毛糸を買っていて、偶然にも
同じ色の毛糸を使っていたとする辺りに果たして説得力が有る
のかどうか。また毛糸一つに購入した履歴が残っている事が
果たして説得力が有るのかどうかと行ったところなのだろう。

ジェーソンロドリゲスタイプ、ファミリアストレンジャー、
ミラーリング、そして色が持つ不思議な効果など、色んな
要素を紹介する展開だったが、それらを無難にまとめた感じの
話にも思える。

捜査官が容疑者に肩入れする事が、良いのか悪いのか。
今回はたまたま良い方向に転がり込んだけれど、やはり桐島
の様に淡々と人と向き合う事が捜査官には必要なのかも知れない。