ホンボシ 〜心理特捜事件簿〜
(2011年1月期・テレビ朝日・木曜20時枠)

ゼネラルプロデューサー:井土隆
プロデューサー:井上千尋、目黒正之、和佐野健一
脚本:丸茂周(1)(3)、真部千晶(2)(4)(5)(6)、武上純希(5)
福田卓郎(7)
音楽:吉川清之
監督:猪原達三(1)(2)、石川一郎(3)(4)(7)、藤岡浩二郎(5)(6)

http://www.tv-asahi.co.jp/honboshi/



第7話 vs地検の女!!女装殺人を仕組む頭脳の正体!?
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駐車場で赤い服を着た女性を射殺する男。

胸部に銃創が二カ所、死亡推定時刻は昨晩24時。
至近距離により二発の銃弾のウチ一発は貫通していた。
被害者は
元厚生労働省薬品局長明石孝俊だった。
捜査官たちが気になったのは、彼が女性ものの赤いコートを
着て、付け毛をつけていた事だった。御子柴によると、社会的
地位の有る人物は男性的な決断を求められる事が多く、その分
女装趣味が多くなるという。臆病で猜疑心の強さを感じると。

明石は癌治療の新薬を製薬会社からリベートをもらい受けて、
認可した容疑で地検が目をつけていたが、起訴には至らず。
二週間前に京都のホテルに潜伏しているのがばれて、マスコミ
が殺到していたという。

明石が泊まっていたホテルを調べに行くと、急いでホテルを
出たかのように荷物がまとめておらず、そして昨日何らかの
荷物が届いたであろう空き箱が有った。恐らくその中に女装
の一式が有ったのだろうという。ホテルの従業員によると
かなりイライラしていたという。部屋には手紙が残されていて、
京極公園の駐車場に女装して来るよう書かれていた。

手紙の差出人は、明石の元部下で厚労省の
小野寺太郎
現在財団法人に天下りしているのだという。それを話している
時に、捜査一課には地検の
島田千恵がやってくる。
二年前まで京都地検で働いていた彼女は、現在東京地検に所属
していた。千恵は
土井垣刑事部長には許可を得ているとし、
これからは捜査の情報を共有していこうという。

近畿バイオケミカルセンターにいく。
小野寺から話を聞くと、犯行当時彼は自宅にいた事を証言。
手紙は出していないとし、明石のしたリベートの件で自分も
疑われて迷惑しているという。
千恵は明石のリベートの件で捜索している際に、彼の部下・
神林悟が自殺したことで、起訴には至らなかった事を語る。
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女装した状態で殺された元厚労省の明石孝俊。
彼には焦臭い過去が有り、そんな彼のことを地検の島田千恵も
検挙するために内定調査を進めていたのだが・・・

ドラマとしては、如何にも島田千恵の犯行だと臭わせつつ、
最後のホンボシの段階で、変化球をつけたような話だった。

桐島の心理学からの視点もドラマにフィットしていたし、
「相棒」右京ばりの、着眼点の鋭さ、そして洞察力を見せられる
様な話だった。

ただドラマとしては色んな所に彼を敵視する人物を登場させ
過ぎていたり、3つ4つの事件が混在していることもあって、
それら登場人物の思惑が複雑過ぎて逆に分かりづらい展開に
なってしまった所が残念だ。

自分を弱く見せている容疑者の事、目の前の事実ばかりに気を
取られず、上手く最後まで特定の人物に対する固定観念で
判断せずにいた桐島故の勝利と言ったところだろう。

ただいくら何でも二人の人物を同時にマークしていて、しかも
その人物たちの事を操る行為を見ると、高齢の大崎摂子一人
でそれをするのはちょっと無理があるのかも知れない。

防衛的露出行動、リバースオーダークエスチョンシステム、
プロバビリティーの犯罪(可能性の犯罪)など、どれも興味深い
心理行動だった。ただ足跡が現場から見つかったと聞いて
容疑者が現場に来るというのは、ちょっと違和感が有ったな。
犯人は現場に戻ってくるとは言われているけどね。

桐島孝作 …… 船越英一郎 (元・心理学者の捜査官)
友枝凛子 …… 大塚寧々 (鑑識のプロ)
御子柴衛 …… 桐山漣 (天才プロファイラー)
六条舞 …… 安田美沙子 (特別捜査支援班の事務)
倉元吾郎 …… 菅田俊 (捜査一課)
梶原稔 …… 佐戸井けん太 (鑑識)
吉村和彦 …… 古宮基成 (捜査一課・メガネ)
桜井慎吾 …… 白石隼也 (鑑識)
矢代有作 …… 峰蘭太郎 (捜査一課)
土井垣毅 …… 榎木孝明 (京都府警のトップ)
諫早賢三郎 …… 石橋蓮司 (桐島の義父であり恩師)
真田英俊 …… 高嶋政宏 (刑事捜査のプロ)
中田 …… いわすとおる (捜査一課)

山田永二


島田千恵 …… 高橋ひとみ (東京地検・検事)
木下哲宏 …… 加藤虎ノ介 (自称経営コンサルタント)
明石孝俊 …… 春田純一 (元厚生労働省・薬品局長)
小野寺太郎 …… 伊庭剛 (財団法人近畿バイオケミカルセンター)
佐々本美佐 …… 鈴木明菜 (失踪当時26歳)
佐々本義男 …… 伊藤正之 (教師、美佐の父)
大崎摂子 …… 草村礼子 (弁護士・一郎の妻)

井上剛、池田謙治、山田永二、鎌森良平、渋谷めぐみ


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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