HUNTER 〜その女たち、賞金稼ぎ〜
(2011年10月期・フジ・火曜22時枠)

脚本:伴一彦、橋本博行
音楽:山田豊、橘麻美
監督:村上正典、佐藤源太、白木啓一郎
プロデューサー:河西秀幸、後藤勝利、川西琢
主題歌:倉木麻衣「Strong Heart」

http://www.ktv.jp/hunter/index.html





第5話 余命僅か老刑事の願い…時効が生んだ無念
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常連客の一人・大岩が食事中に吐血して救急車で運ばれる。
黎は病院に付き添い入院の手続きの書類を書く中で、大岩の
荷物を調べていると、元警察官で20年前に起きた警察官殺害
事件の容疑者を時効になった今でも探っていたことを知る。
黎は仲間にこの事を話して協力していくことになる。

20年も前の殺人事件。
警察が必死の捜索にもかかわらず見つからなかった事件を
解決できるのか。

分かってみれば意外と簡単に解決してしまうという点で、かな
り皮肉な感じがしたし、大岩が語る最後のセリフ"我々が早く
捕まえれば生き直せていた"という言葉に上手く直結している
と思う。

刑事としての正論と人間としての葛藤が面白いようにぶつか
り合い、捜査に於ける複雑な心情を上手く喚起している。
権藤と寺島のやりとりには、本音と建て前のような、感情と
理性のぶつかり合いが行われてなかなか興味深いシーンになっ
たのではないか。

事件として何処から手を付けて良いのか分からないくらいの
風化しつつある事件だったが、上手い形で子供の証言の信憑性
の有無を持ち出し、突破口として利用する。段取りからすると
相当出来すぎ感が強かったけど、なかなか面白く構成されてい
た。

常に金を受け取れるという形ではなく、様々なバリエーション
を駆使している辺りも面白く出来ているのではないか。
捜査法に於いて特別な事をしておらず、誰もが思いつく様な
事を上手く駆使している感じところが上手く機能している感じ。
黎の能力も必ずしも利用されるというものではない辺りも
ワンパターン化するのを上手く避けている感じがして、よく
考えられているのではないかと。

井坂黎 …… 米倉涼子 (35歳、元C.A、姉)
権藤猛 …… 谷原章介 (39歳、警視庁荒川中央署生活安全課)
本村純 …… 桐谷美玲 (23歳、黎の後輩CA)
和久井和美 …… 堀内敬子 (35歳、小料理店「春夏冬」手伝い)
寺島吾郎 …… 小泉孝太郎 (35歳、捜査一課)
井坂春 …… 川島鈴遥 (10歳、茜の娘)
武藤ひとみ …… 原幹恵 (27歳、スナック「ひとみ」)
野々村優子 …… 齋藤めぐみ (26歳、ネイルサロン・ジャスミン)
佐久間健太 …… 佐伯大地 (21歳、スナック「ひとみ」の従業員)
井坂茜 …… 山口紗弥加 (32歳、妹・小料理店「春夏冬」経営)
鈴木真知子 …… 戸田恵子 (45歳、ホームセンターでパート)
大岩省吾 …… 柄本明 (65歳、「春秋冬」の常連客・先生?)
八百屋 …… 八十田勇一 (八百八)
和久井真平 …… 眞島秀和 (和美の夫)
和久井一平 …… 加藤翼 (和美の子)


楢崎修 …… 尾美としのり (当時21歳、北林大・経済学部)
瀬谷利夫 …… 諌山幸治 (29歳、)
恵利子 …… 岡本玲 (ひとみの店で働く)
芳子 …… 虻川美穂子 (八百屋の妻)
古谷雄一 …… 川嶋秀明 (修のアリバイを証言)
青年期の楢崎 …… 茨木真之介
瀬谷の母 …… 二宮弘子
蕎麦屋の店員 …… 久松龍一 (長寿庵の出前)
楢崎ゆうた …… 大島璃生 (息子)
楢崎りさこ …… 大川真澄 (妻)
看護師 …… 河本千明 (荒川中央病院)

葛生忠広、今野ひろみ、松原誠、川崎勇人


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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