HUNTER 〜その女たち、賞金稼ぎ〜 (2011年10月期・フジ・火曜22時枠) 脚本：伴一彦、橋本博行 音楽：山田豊、橘麻美 監督：村上正典、佐藤源太、白木啓一郎 プロデューサー：河西秀幸、後藤勝利、川西琢 主題歌：倉木麻衣「Strong　Heart」 http://www.ktv.jp/hunter/index.html

第7話 愛娘を殺された父の涙…絶望が生んだ悲劇
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純は、機内で中村夫妻と再会する。犯人の目撃情報が故郷の
福岡であったと連絡を受け、現地へ向かうところだった。同
じ頃、黎は街で権藤を見かける。親しげに権藤に腕を絡ませ
る女子高生を見た黎は驚愕する。それはなんと、行方がわか
らなくなっていた犯人の娘、井上笑美だったのだ!黎は権藤に
井上の情報が欲しいと頼むが、権藤は「彼女には近づくな。
この事件には関わるな!」と厳しい表情で言い捨てるのだっ
た…。
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4人のバウンティハンターたちは次のターゲットを探す中で、
三年前に起きたコンビニでの強盗事件を取り上げる事にする。
当時女子高生でコンビニでアルバイトしていた中村貴子が
金ほしさで強盗に入った井上恒雄によって殺害された事件で、
犯人は依然として逃走していた。懸賞金には公的なものだけ
でなく私的な懸賞金も掛けられており、犯人を見つければ
300万円が獲得できるというモノだったが・・・

黎たちが扱おうとした事件の被害者家族が何の関係もない
権藤に繋がっているという辺りの設定に、かなりの違和感が
有りドラマらしい都合の良さを感じる所だけど、ドラマとしては
加害者・被害者、そして傍観者の存在を通して、バウンティハンター
として金儲けしていく事への是非を問う流れで、面白く炙り出さ
れる内容だった。

傍観者も加害者であるとする辺り、いじめなどの問題に見られる
主張だけど、殺人事件に於ける無責任なネットでの発言たちも
そんないじめに近いモノがあるなと思わせるものが有った。

ゲスな勘ぐりをすれば、最近インターネット掲示板での反フジ
テレビ風潮に於ける非難が含まれていたりするのかな。

大して難しそうには見えない今回の案件に300万円が掛けられて
いるというあたりも若干違和感はあり、更にはバウンティハン
ターとしての捜査内容はほぼ被害者遺族への聞き込みだけだった
という点であんまり4人の活躍が抽出されなかったけど、
逃亡犯の心理など考えさせるには良い感じの流れに見えたし、
犯罪者の家族の状況また同時に描いたところなど悪くはなかった。
茜の件を絡ませたり、寺島の汚い手口を見せられたり、黎の
権藤に対する心情が垣間見られたりと、それ以外の流れで
上手く盛り上げている。

権藤という人物を視聴者は有る程度知っているので問題は無い
が、今のご時世何の繋がりのない成人男性と女子高校生が一緒に
いれば怪しい関係に思われても仕方がない。
竹富聖花さんが可愛らしいので世話をして見守りたい気持ちも
分かるけど、やはり刑事であることを前提として名乗り、関係
を保つ必要は有ったのだろうね。

これまでの内容と少しまた趣向が変わっていたね。