美男(イケメン)ですね (2011年7月期・TBS・金曜22時枠) 原作：韓国ドラマ「美男(イケメン)ですね」(韓国SBS) 脚本：高橋麻紀 ほか プロデュース：高橋正尚 協力プロデュース：加藤章一 演出：坪井敏雄、平野俊一 ほか Kis-My-Ft2「Everyday Go」 http://www.tbs.co.jp/Ikemen_Desune2011/

第2話 恋の初ライブ!!
--------------------------------------------------------
美男は廉に女性だという事を知られ、更にその証拠の動画まで
取られてしまう。人を騙してまで人気になりたいのか?と言われ
人間のくずだと吐き捨てられた美男。お前とは関わりたくない
とし、画像は社長に渡すと言われると、美男はその携帯電話を
奪い去り証拠の隠滅を図る。そんな事をしてもお前が女性である
事実は消せないという。二人が携帯を巡ってもみ合う内に携帯
電話は改装中の工事現場に。美男に取りに行くよう命じ、命の
危険性も有ったが、廉がなんとか助ける。
お前に会ってからろくな事が起きないとする廉に対して、ウソを
ついた事を謝罪し、有名になれば幼いときに別れた母が会いに
来てくれると思った事を語る。廉はそんな事情を知っても決して
認めないとし、明日安藤社長にお前から言わなければ俺から
話すと言われてしまう。

美男はすぐに馬淵マネージャーに、ばれてしまった事を話す。
しかし馬淵によると安藤は思っている以上に激しい人なので
そんな事をいきなり話したらとんでもない事になるとして、馬淵
は自分が様子を見て話すことを告げる。

美男は携帯電話を取りに行った際に手に怪我を負う。
その姿を見て藤城が手当てする。美男は藤城に対して、自分は
いつも失敗ばかりでメンバーに迷惑をかけてばかりだと告げる
と、藤城はA.N.JELLが結成する前にアルバイトしていた時の事
を語り、女装した時の写真を見せる。この恥ずかしい写真を
見せたのは美男だけだと告げると、これで秘密を共有する仲で
有ることを強調し、失敗や恥ずかしいことは誰にでも有ると
告げる。その上で何かあればきちんと俺に話せと言われる。

そんな中、美男が廉を殴ったとするゴシップ記事が流れる。
事務所の周りを取り囲むファンたちは美男が廉を殴ったことで
大激怒。そんな中で、シゲ子は美男に会うために事務所に来る
が入り口の所で入場を断られる。シゲ子は一枚の写真を渡して
欲しいと警備員にそれを託す。
--------------------------------------------------------

美子(美男)が女性である事を廉に知られてしまい、自分で社長
に言わねば俺から話すと言われる。美男は必死になって
A.N.JELLとして活動している理由を語るが・・・

韓国版の無駄な演出をばっさりとそぎ落として、上手く美男が
バンドの一員として受け入れられるまでを描いた話だった。

美男の中に純粋さを求め、それを見事に消化させた感じの
エピソードで、個人的にはもう少し"シスター"を目指していた
感じの癖を加えて欲しかったところ。初回ではあれほど、院長
先生に対して語りかけていた演出が、今回全く忘れられてしまった
かのようにパタリと消えてしまった所は違和感があったかも。

美男と廉が形は違えど母親に対する愛情に飢えているであろう
気持ちの共通性を使って、複雑感情を喚起し、葛藤として描いて
いるところは良くできた所だった。

母親に失望しているであろう廉の気持ち。
エビのアレルギーを利用して、母親と子供の間の絆をふと思い
描かせたり、逆に失望させるに至る事実として描いたりして、
その辺のバランスは上手く描いているな。

相変わらず廉のキャラクターがちょっと弱い。
韓国版を見ている人ならば、一番の違和感が此処にあると思う。
有る程度美男の事を認めるのは良いとしても、心はまだまだ
開いて欲しくはないのだが、なんだかもう認める段階に入りつつ
有るところが、少々この先不安な要素かも。