犬飼さんちの犬
(2011年1月期)

監督:亀井亨、渡邊貴文
脚本:永森裕二
主題歌「パズル」(近藤隆) 

http://inukaisan.info/



第5話 約束する人
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保は、月光が東京に夜逃げした際に、一匹の犬を置き去りに
して行ったことを知る。

スーパーの朝礼の際、店長の千木良哲から発表がある。
今月末付で保が本社へ栄転になる事。保は鳥ヶ崎が第二の古里
だとし、これからも目を掛けていくことを約束する。保の後任
として菊田萌子になる事が発表される。

保は帰る前に、カエデから店で出た残飯をもらう。家庭菜園用
の栄養だという保。カエデから栄転の話が急すぎることを言わ
れ、みんな頼りにしていたので行かれると困る事を聞かされる。
カエデは島を立つ前に父に逢っていって欲しいという。
カエデからはまた保はこの島に戻ってきそうな気がすると
言われる。

保は残飯を持って居なくなった月光宅へ。
犬に餌をあげる保は、なんでこんな事を始めたのかと考える。

翌日、保は釣りをしている店長の下へ。
店長は生き物の味方だと話していたために、犬の引き取り手
になってもらえないかさりげなく質問する。しかし自分の世話
でさえ手に妬いていると言われ、断られてしまう。

保はカエデの父・正の元に行く。
本社に栄転になったことを語ると、再び大量の島石鹸をもらう。
保は正にペットの件で問いかけると、彼は名前の通り鳥しか
飼わないという。保に対して貴方は犬飼なのだから、犬を
飼ったらどうか?という。人はそうしてルーツを知るのだと
言われる。

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いよいよ保は一年間の島での生活を終え、本社に栄転になる。
保の事を頼りにしていたもの、そして彼のことを慕っていた
ものたちは、彼が居なくなる事で、惜しい気持ちになるが・・

月光が残していった犬を誰が引き受けていくのか。
保が連れて帰るのかと思ったけど、この島の誰かに預けていく
ような展開が用意された。

見ていると誰が飼ってもおかしくない様な展開だったけど、
やっぱり関係を保ち続けるためには、萌子という事で落ち着い
ていく。
興味深いのは、今後も関係を保つ為に、今まで保が家族との
コミュニケーションの為に使われていたインターネットが
フル活用しそうな事。こうしてみると良い世の中になったもの
だと実感するような流れだった。

中年の男性がこんなに若い女性達から慕われて、とても羨ま
しい感じがする。船着き場に迎えに来てくれた二人の女性たち
の姿を見ると、彼がこの島で行ってきた事への正しさとか
彼自身の性格なんかが見て取れる。

東京に戻っても居場所がないであろう保が島に戻る日は、
そう遠くはないのかな。

犬飼家

犬飼保(小日向文世)−渉外課勤務。鳥ヶ崎店に単身赴任中。
犬飼潤子(ちはる)−保の妻。
犬飼幸(小野花梨)−保の娘。
犬飼岳(矢部光祐)−保の息子。
サモン−犬飼家の飼い犬(犬種はサモエド)。

スーパー「バスコダガマ」関係者

菊田萌子(徳永えり)−本社から鳥ヶ崎店に異動してきた社員。
鳥飼カエデ(木南晴夏)−鳥ヶ崎店店員。
千木良哲(柳憂怜)−鳥ヶ崎店店長。
蓮田重彦(清水章吾)−スーパー「バスコダガマ」社長。
蓮田喜一郎(池田鉄洋)−「バスコダガマ」土手川店店長。
大平洋−川村亮介 腰パン

鳥ヶ崎島の住民

鳥飼正(でんでん)−カエデの父。商店街会長。
芝二郎(佐藤二朗)−ペットショップ店員。
月光(斎藤洋介)−犬屋敷の主人。
なぞの老人(佐藤蛾次郎)

谷川みゆき、今井久美子

田中聡元

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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